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2013年2月3日日曜日
ビジネスモデルの定義についての考察
ビジネスモデルという言葉は、便利な言葉なので色んな場面で使われるが、
よくよく考えると使い方が難しいもののひとつでしょう。
私も昔はバリューチェーンまたはホールプロダクト作ることがビジネスモデルだと思っていた。
(もともとプロダクト•マーケティングをやってきたのでこういう発想になっていたのだと思う。)
でも、診断士として経営視点を意識するようになって、バリューチェーンはビジネスモデルの一表現に過ぎないとわかってきた。(特に大企業の)
では、大企業から中小企業、個人事業まで通用するビジネスモデルという言葉の定義は?
しっくりするものを探していたが、最近ぴったりくるものが見つかった。
それは、「ビジネスモデル」=「儲ける(儲かる)仕掛け」。
言い方をかえると、
ー利益の源泉をどこから(何で)得るかが確立できているか?
ーお客があなたになぜお金を払ってくれるのか?
ーどこで利益(利ザヤ)を稼ぐか?
ということになる。
サラリーマンのビジネスモデルは労務を提供して収益を上げるだけ。
ビジネスでは、収入に対して事前の支出(投資)を差し引かないといけないので注意が必要になる。
意外と、使ってしまったお金のことは忘れて損得勘定してしまう経営者は多い
しっかり原価計算に減価償却費をいれておかないと、本当に投資回収できているかは分からなくなって、「何となく事業は回っているのだけどお金が減ってゆく」状態になってしまう。
なお、前述の「稼ぐ」部分だけではビジネスとして完結しない場合も多いので、それに「稼げなくてもいいが必須の業務」を組み合わせたものが、ビジネスモデルの最小単位と言えるだろう。
この「最小単位」というところがミソで、大企業になると稼がなくてもいい部分や、その外側の、あってもいいがなくてもあまり困らない」フリンジ部分が肥大化して、収益性を低下させたり、最悪ビジネスの方向性を見誤らせたりするから難しい。
日本の家電メーカーが陥っている大企業病である。
また、ビジネスモデルは、ビジネスモデルだけが単独で存在できるものではなく、ターゲット顧客やドメインとセットで考えないといけない。
顧客によって感じる付加価値が異なり、お金を払ってもらえる額が違ってくるので、当然、顧客層やTPOが変われば、ビジネスモデルも変わらなければならない。
観光地で高く食べ物やジュースを売るのが、その典型例だろう。
いわゆる、「誰に」「何を」「どのように」であり、イコール、ドメインの定義と同じになる。
ドメイン(生存領域)を決めるってことは、当然、自分が儲けを確保して生き残ってゆける仕組みが組み込まれていないといけないってことですね。
だから顧客や市場が変化すると、ビジネスモデルが陳腐化してしまう。
例えば最寄り品の小売業のビジネスモデルは、「立地の良さ」(人通りの多さ)の場合が多い。
だから、住民が高齢化したり人の流れが変わると、苦境に陥る可能性が高い。
不動産を購入して店を始めるのはリスキーであることが予想できる。
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