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2013年2月3日日曜日

ITベンダーのソリューション症候群

ここ十年以上、ITベンダーは猫も杓子も「xxソリューション」真っ盛り。
それ、ソリューションでも何でもないじゃん!とツッコミたくなることが多くありませんか?

見てみると、以下のようなパターンがあるようだ。
⒈ 単なる製品の組み合わせをソリューションと読んでいるケース。
単なるセットメニューやバンドル販売をxxソリューション、と呼んでいるケース
xx業界向けソリューション、というのも多いパターン。
本来は、パッケージ、とか呼ぶべきだと思う。
2.単なるサービスをソリューションと呼んでいるケース。
SIベンダーに多いパターン。きっと、サービスっていうと無償のイメージがあるので、お金が取れそうなソリューションという言葉に変えているだけなんだろうな。
3.単なるカスタムメイド、テイラーメイドのものをソリューションと呼んでいるケース。
売るためには、標準品にいくらでも手を入れますから、相談してね!という意味合い。

ところで、この手の間違いは、英語の意味を履き違えて使ったものが広まるパターンが多いのだが、このソリューション症候群は当のアメリカ人がいい加減に使っている。
現場や業界を知らない本社マーケティングスタッフが、馬鹿の一つ覚えみたいにこの言葉プレゼンにいれてくるから、それを和訳した日本人もおんなじようにつかってしまうわけだ。

ソリューションとは何か?を説明するたとえ話の有名なのに、以下のものがある。
「ドリルを買う顧客は、ドリルが欲しいのではない。その大きさの穴が欲しいのだ」

ソリューションを提供するということは、マーケティング用語でいうところの「ホールプロダクト」を提供することだ。ホールプロダクトを提供するのは、簡単ではない。お金もかかる。アメリカ以外の商慣習を理解していない外資系ベンダーがポンと提供できる性質のものではない。

日本には「餅は餅屋」という言葉がある。ソリューションを連発する会社より、餅は餅屋、うちはこれができます、と自信をもっていってくれるところに、仕事を頼みたいのは、私だけだろうか?



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