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2014年6月19日木曜日

123Dからレーザーカッターに出力してみました(2)

前回、123D Makeで展開図データをつくるところまで説明しました。

ここまでやったら、実際に工房にいって、以下の作業に移ります。

(3) Illustrator等でレイアウト調整。
(4) レーザーカッターのドライバーソフトで、PCからレーザーカッターに出力指示
(5) カットした板を、組立て完成!

(3) Illustrator等でレイアウト調整

今回は澁谷ファブラボのレーザーカッターをお借りすることにしました。↓



こちらがファブラボのレーザーカッターです。使うには、事前に講習を受ける必要がありますので、受けておいてください。
レーザーカッターの電源と、換気ファンの電源の設定を入れておきます。
買ってきた板を仮設置して、レーザーヘッドの高さを調整しておきます。
(今回は、板厚2.5mmに合わせておきます。)



持ってきたEPSデータをIllustratorに読み込ませて、展開図をチェックします。
レーザーの切り方に応じて線種を変える必要があります。
今回は切り落としを赤で、部品名の焼き付けを緑で色付けします。
あと、事前に東急ハンズで買っておいた600 x 450 x 2.5 mmのMDF材に対して、きちんと図形が収まっているか、ファイルのスケールなどを確認しておきます。




(4) レーザーカッターのドライバーソフトで、PCからレーザーカッターに出力指示

illustratorから3Dプリンタにプリント指示すると、レーザーカッターの制御ソフトにデータが渡ります。
ここで、線種とレーザーの設定を調整しておきます。赤線に切り落とし(高出力・低速のレーザー設定)を、緑船に部品名の焼き付け(低出力、高速のレーザー設定)を設定します。


後は、レーザーカッターにデータを送るだけです。


今回は切りやすいMDF材をつかったので、600x450材2枚分、20部品くらいで、30分程度で切れてしまいました!レーザーの出力がまずいと、板が切りきれなかったりバリが残ったりしますので、初めての板では仮切してみる必要があります。


(5) カットした板を、組立て完成!
組立は、部品番号が溝に書いてあるので、それに合わせてゆくだけでとても簡単。




こんな感じで完成。

実際に机に取り付けてみました。


スキャナーの台にしています。

やってみた感想
良い点)
・たぶん、同様な機能を持つ棚を通常の木工で作成すると、図面作成含めて1、2日かかると思われるので、レーザーのほうが早い。
・そもそも、このような細かい造形(特にinterlockのような高精度が要求される形)はのこぎりでは作れない。もしこんな形を糸鋸で切って作ったら、軽く3、4日はかかるだろう。
・interlockは特に強度が強くできるので、軽くて薄い板を使えるので安く上がる。
(今回の600 x 450 x 2.5mmのMDFは、一枚数百円。普通の材木でやるともっと丈夫な板をつかわないといけないし、端材も結構出て無駄が多い)。
・3Dモデラーで試行錯誤が容易。パソコン上でできて、手軽。

悪い点)
・わざわざ渋谷までゆかないといけない点(材料が近くの東急ハンズで買えるので、あまり問題ないが)

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