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2015年12月20日日曜日

市町村ごとの所得の違いがわかる収入マップ(東京都)


お金持ちの住む市町村が統計データでわかる

市町村別に、世帯の所得がわかる統計が、政府統計で公開されている。
これまで、自治体別の所得がわかるような統計は官公庁からは出ておらず、民間の調査に頼らざるを得なかったので、この分野のデータを必要としていた人にとっては画期的である。

この情報は、総務省や国勢調査の情報として出ているのではなく、「平成25年住宅・土地統計調査」という土地利用調査の統計の一部として出てきている。つまり所得情報の公開が目的ではないのだが、所得と持ち家・賃貸比率の関係などを見るための統計の一部として公開されている。

この統計のデータの一部を活用すると、市区町村別の所得などが分ってくるため、エリアマーケティングの基礎データとして非常に有効である。
以下、いくつかの切り口で情報を集計してみたものである。

1.市町村別 平均所得(1世帯当たり)
千代田区の743万円と頂点として、都内で2倍以上の格差があることが判る。


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※ 平均所得については、公開されている統計情報からは直接的に得られない(統計では、世帯所得を100万円~200万、といった形で、9階層に分けて発表しているためである。このサイトでは、中央値(100万円~200万円の場合は150万円)を使用した概算である。なお、最上位階層は1500万円以上となっているため、この階層の代表値は2000万円として計算している。そのため、正確な値ではないが、おおむね正しい概算値が出ていると考えている。
なお、公開されているのは「世帯の」所得であり、「個人」の所得ではないことに注意。)

上のグラフとマッピングしたものである。
(赤 -黄色 - 緑 - 青 - 紫の順で平均所得が下がってゆく)

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これらを見ると、23区ではいわゆる高級住宅地がある千代田・文京・港・渋谷・目黒などと、ウオーターフロントの開発が進む中央、江東、品川の各区が高くなっていることがはっきりとわかる。
以外なのが多摩地区で、吉祥寺のある武蔵野市が高いのは納得だが、稲城の平均所得が高くなっている。一方で、大繁華街を抱える立川が最も平均所得で低くなっており、あきる野や青梅などの山沿いの地区より低い。
稲城は、平成になってからニュータウンの開発が進み高所得のニューファミリ層が多数移り住んだため、平均所得を押し上げているのだろう。逆に、立川は、所得の高い人も多いが低い人がそれ以上に多いため、平均を引き下げているものと思われる。

これらをさらに分析するために、以下の切り口で見てみる

700万円以上の所得がある世帯の数と割合は?

2)700万以上の世帯比率
高所得の基準を700万円と仮に設定して、700万円以上の所得のある世帯がどれくらいの割合を占めるかを計算した。これで、高所得世帯の割合が高い市区町村がよりはっきりわかる。





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これを見れば、いわゆる高級住宅街地区がよりはっきりわかるようになる。世帯の平均所得では多摩西部の山沿いの地域がそこそこ高かったが、平均ではなく上位の世帯が多いところを見ると、23区中西部と多摩地区の南部に限定される。23区の中央に近くても墨田区や中野区などは所得が低いことが判る。

マーケティング戦略の立案には、比率だけではなく絶対数で見ることも重要である。
以下は、700万以上の所得の世帯数の件数である。

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割合では都心部が高くなるが、絶対数では母数の人口が多い世田谷区が圧倒的に多くなる。
割合では低くなる足立区、江戸川区なども絶対数ではかなりの数があり、23区はおおむね多摩地区の市町村を上回る世帯数があることが判る。また、多摩地区の北部や西部では高所得の世帯の絶対数が少ないため、高所得者向けのビジネスは非常に厳しいことが良くわかる。

小売りや身の回りのサービス業など商圏の狭いビジネスでは、絶対数よりも「密度」が重要な場合がある。そのため、市町村の面積で世帯数を割った、「所得ごとの世帯密度」も計算したのが以下である。

3)世帯収入700万円以上の世帯密度


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前2つの集計方法で非常に低いランクだった立川も、所得別の世帯密度としては中位となってくる。住宅地がほとんどない千代田区を例外として、ほぼ一般の感覚に近いのがこちらのマップではないだろうか。

こういった統計が広く公開されるようになると、地域ごとのイメージがより明確にわかってしまうため、土地勘のない人にも地域の格付けがはっきりわかる。そのため、地域格差がより拡がることにつながるのではないだろうか。

[関連記事]
日本の人口分布 市町村別 面積地図 関東地方版
市町村ごとの所得の違いがわかる収入マップ(神奈川)

2015年10月1日木曜日

「こうとう創業支援塾」が 10/4(日)開講@お台場!

わたしもスタッフで参加しております「こうとう創業支援塾」がまもなく 10/4(日)より開講します!

http://mono.jpn.com/events/20151004-sogyo/

多彩なゲストスピーカーをお呼びしながらワークショップもやるという多彩な内容で好評を博し、すでに第3期目です。

不確実な世の中、創業・企業に興味のあるかた、参加されてはいかがでしょうか?

会場は、お台場の先、テレコムセンタービル 14Fで、夜景の美しさは絶景です。

2015年7月3日金曜日

ソフトバンクが携帯料金を水増し請求しようとしていることが確信犯だった件 その2

さて、前回「ソフトバンクが携帯料金を水増し請求しようとしていることが確信犯だった件 その1」では、iPadを解約しようとしたら無料なので継続できますといわれて解約手数料を2万も取られそうになった件を説明した。

 そのもめ事を図らずも数か月後にまた再現することになってしまったのだ。

 2回目のきっかけは、子供の携帯料金の超過。ある月に子供がソフトバンクのガラケーで写真を送りすぎて携帯料金が3万近くになってしまったことがあり、改めて家族の携帯請求を見直したとき。
 家族3人がソフトバンクを使っているはずなのだが、なぜだか5つ、電話番号がある・・・何で?
一つは思い出した。妻と娘の一人がiPhone5を買ったときに、無料だからと「見守りケータイ」をつけてくれたので、それの番号だろうと思い当たった。(ちなみにこの見守りケータイは小ささが災いしてすぐになくなってしまい、使わずじまいだった。)
 でもそれを入れても4つ。残りの一つって何だ??? しかも、「見守りケータイ」も「この不明の端末」も、月々いくらかのお金を取られている。
 いずれにしても、使っていないものにお金を払う道理はない、速攻ソフトバンクショップに解約にいった。
 「このわからない2つの番号に料金が発生しているので解約したいんですが」。
 「少々おまちください」と窓口のお姉さんが対応してくれて、調べてもらうと「一つは見守りケータイ、一つはデジタルフォトフレームですね」とのこと。ここで数か月前のiPadの解約事件のことが頭によみがえり悪い予感がした・・・と同時にお姉さんが「これらを解約するとそれぞれ解約料金がかかるので、3万円以上かかりますが、本当に解約しますか?」と説明。やはりそう来たか!なんでこうなるの!?
 あとは、前回と同じやり取り。購入したのはケーズデンキだがその時に2年たつと使用料や解約料が自動発生するとは説明を受けていないことと、見守りケータイもデジタルフォトフレームもタダでつけるといわたのでもらっただけで、この2年以上一度も使っていない旨を興奮気味に抗議。
 責任者がでてきてごそごそ裏で相談したあと、渋々ながら、「今回は無料で契約します」との回答を得た。

 iPadのときも今回も、2年たってすぐに気づいて解約にいって大騒ぎしたからほとんどムダ金を払わなくて済んだが、気が付かなかったら2年間使用料を取られづつけていた・・・とおもうとぞっとした。
 デジタルフォトフレームは、何で写真データが自動的に同期されるのか当時は不思議に思ったが、それ自体が携帯の回線を一つ使っていたとは!
 怒りの中、しかし何でそんな大盤振る舞いでデバイスを配って回線を使わせて、何かソフトバンクにいいことがあるのか?と思ったが、そのときに気づいたのが「これって回線を実態以上に増やしたかっただけでは?」と思いついた。

 そんな事件を忘れかけていた昨今、こんな記事が先日yahoo newsで流れてきた。

孫社長自身が「ソフトバンクの代表取締役社長兼CEOの孫正義氏が2月の決算説明会で「純増合戦ということで、みまもりケータイやフォトフレームなど、こまごましたものをたくさん売って数を稼ごうということに力点を置いていた時期もあった。今は実態をよくしていく」」と語っていた、と記載されている。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150625-00000010-asciiplus-sci
まさに、孫社長自身が自白(?)してしまっていた。

 そういえば2年前はソフトバンクが純増数で首位になってドコモだけがマイナス、ソフトバンク快進撃というニュースが流れていた。何のことはない、純増分の半分くらいはたぶん使われることのない見守りケータイとデジタルフォトフレームだったのだ。

 まあ、ソフトバンクがプロモーションとして裏技を使うのは勝手だが、2年たった今、それの尻拭いをなんと一般消費者にさせることにしているとは、ひどいものだ。
ネットでは少なくとも私のような話がうわさにはなっていないようだが、この無理やり純増キャンペーンが始まってから2年ちょっとだからかもしれない。
 これから、契約した覚えのない携帯番号への請求とその解約料金で困った人々が大量発生して、ソフトバンクショップがクレーム対応に追われることになるのではないかと心配している(実はちょっと楽しみ)

 ソフトバンクの携帯を契約のみなさん、すぐに自分の請求書をチェックしてみたほうが良いですよ。


[関連記事]
ソフトバンクが携帯料金を水増し請求しようとしていることが確信犯だった件 その1

ソフトバンクが携帯料金を水増し請求しようとしていることが確信犯だった件 その1

 ソフトバンクで携帯の契約をしている皆さん、月々の請求の各項目を見直してみたことがありますでしょうか?紙での請求を受け取っていない場合は、メールのリンクで請求が届いていると思いますが、ほとんどの場合ログインしてチェックとかしていないのではないでしょうか。
 その場合は、きちんと確認してみたほうがいいです。つけたつもりのないオプションが少額づつかすめ取られている可能性があります。

 どういうことかというと、使わなくなったipad, みまもりケータイ、デジタルフォトフレームなどの使用料金が毎月かかっているのではないか?ということです。

 私の場合、これがわかったきっかけは、iPhone 6plusの購入でした。iPhone6plusを購入したので使っていたiPad miniの携帯回線が不要になったので、Wifi専用機にしようとソフトバンクショップを訪れていたところ、「iPad miniの途中解約料金と、iPadの途中解約料金合わせて3万円以上かかkります」と言われた。

 iPad miniは途中解約だから仕方ないよな、と思ってショップに行ったところ「iPad」の途中契約・・・って何だ?とよく話を聞いてみると、iPad miniの前に使っていた第2世代iPadのことらしい。しかしそれはiPad mini購入時に自宅でwifi専用機にしたあと液晶が割れてお蔵入りになったはず・・・。ショップのお姉さんに確認してもらうと、「iPad mini購入時に、前のiPadもキャンペーンで2年間無料で使えるような契約に変えていました。今はそれから2年ちょっと経って契約が有料で更新になったので、その解約料金が発生してしまうんです」とのこと。解約料金を払うかあと2年弱毎月払い続けるか、とのどちらかしかないといわれた。

 液晶が壊れて3年も使っていないiPadの解約料金に2万円近くも払わないといけないなんで、そんなアホな!そういえば、iPad mini購入したときヨドバシの店員に「いまなら旧iPadの回線は解約しなくても無料で継続できるんですが、そうしておきますか?」と聞かれたのが記憶によみがえってきた・・・。あれは言い換えると「2年たつと自動更新で有料になって通信料金または解約手数料が発生しますよ」ということだったのか!

 窓口のお姉さんに「きちんとそういう説明をしてくれれば更新なんかしなかったのに。壊れて使ってないiPadの解約料金て何ですか?!」と声を荒げて猛抗議して、裏から店長らしき男性が出てきて同じことを抗議して、なんだか裏でヨドバシカメラに電話して確認をして、・・・というやり取りが15分ほど続いて、男性曰く「今回だけは、無料で解約させていただきます」との回答を得た。
 
 何とも後味悪い感じでショップを出たが、まさか同じ会話を数か月後にまたすることになるとは・・・・

ソフトバンクが携帯料金を水増し請求しようとしていることが確信犯だった件 その2につづく)

2015年7月2日木曜日

日本の人口分布 市町村別 面積地図 近畿・関西版

  • 日本の人口分布 市町村別 面積地図 近畿・関西版


近畿地方の市町村別人口面積地図です。


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近畿地方は日本有数の人口集中地区なので、南東側に大きく膨らんだ形で歪んでいます。

・東京が中心に大きく居座る関東地方と比べると、大阪市の存在感は大きいものの、神戸、京都、堺なども大きく、圧倒的ではない。
 ただし、大阪府全体としては、近畿地方の半分近くを占めることが判り、圧倒的な中心となっている。

・紀伊山地以南、中国山地以北、中央部に地形的には分けられるが、人口の少ない市町村は紀伊山地以南と中国山地以北に固まっており、9割以上が中央部に集中していることがよくわかる。

・大阪東部(大東、東大阪、八尾)や、阪神間(尼崎・西宮、豊中・吹田)、京阪間(高槻・枚方)など、合併すれば政令都市がいくつもできるくらいの都市群がたくさんある。

[参考記事]
大阪都構想が否決されたのは、高齢者でも南北格差でもなく、市民が市町村合併と受け取ったから!?
大阪都構想で問題になった大阪市の人口分布
大阪とニューヨークの類似点
文明の発祥の地 : エーゲ海と瀬戸内海

大阪とニューヨークの類似点


ニューヨークが米国最大の都市になった理由は、ハドソン川とエリー運河を通じて五大湖と水運があったことだと言われる。
アメリカの独立が1776年、当時はフィラデルフィアが最大の都市だったが独立後ミシシッピ川の流域に国土が拡がると東西広通のニーズが出てくる。
まだ鉄道が広がっていない時代、西部のフロンティアを目指すには、五大湖を使うか、メキシコ湾経由でミシシッビ川を溯上するかだった。
しかし五大湖から大西洋に出るには、エリー湖とオンタリオ湖に、落差がある。(ナイアガラの滝)
そこでエリー湖からハドソン川中流のオールバニまで運河が掘られた(エリー運河)。
これで、西部への入り口となるシカゴからミシガン、ヒューロン、エリー湖、エリー運河、ハドソン川を経由して大西洋に出る、アメリカ北東部の7州にまたがる大物流システムが出来た。この地域は19世紀中ごろから21世紀の現在に至るまで世界経済の中心地である。
この入り口がニューヨークであり、世界最大の都市に成長したのは必然と言える。
(シカゴが永い間米国第二の都市であることや、ニューヨーク州の州都が、この物流の要にあたるオールバニであることも、そういつた背景がある。)

ここで、後背地を大きな湖として、河川を通じて海につながる場所が、身近にもある。そう、日本の大阪である。
ニューヨーク同様に、水運経済の発展とともに日本最大の商業都市に成長した。ただし時代はニューヨークより早く17世紀である。

下に両者の地図を並べて見たが、似ていないだろうか?
さしずめ、
大阪がニューヨークとすると、
琵琶湖が五大湖、
淀川がハドソン川、
大津がデトロイト、
京都がバッファロー、
シカゴが長浜、
と言う感じだろうか。



この琵琶湖―淀川経済圏は、瀬戸内海と繋がり古来から日本の中核を形成していた。大都市と、湖をかかえた広い後背地があるという点で、アメリカと日本に類似性があるのが面白い。

[参考記事]



2015年5月31日日曜日

Apple Watchを1ヵ月使ってみてわかったこと - ウエアラブルのあるべき姿

最近、ITウオッチャーの人たちが書いたAple Watchの評価記事で「iPhone取り出す回数が減る。iPhoneを取り出すとついついいろんな情報をチェックしてしまうから。Apple Watchを使うとスマホ依存が軽減されるのが素晴らしい」って良く見るけど、ピンとこない。

ついてにいろんな情報を見てしまうのは、好きで見てるんだから、それが減ったことをメリットみたいに話すのも無理がある。要は、そういったことまで言わないと、Apple Watchをほめにくいということだろう。

● どんなウエアラブルでも画面は見にくい


Apple Watchを出荷開始初日の4/24に入手して、1か月ちょっと使ってわかったけど、画面が見にくい。腕時計を見る操作というのは手首を上げてひねらなければならず、以外と不自然な動作であったことを改めて思い出した。


この無理な操作をするんだったら、ポケットからiPhone出しても同じ。
考えてみると、腕時計にかかわらずウェアラブルはどこに付けても画面が確認しにくい。
身体のどこかで、ほどんど動作をせずに視線を変えるだけの見やすい場所は、唯一、手のひらと手首の内側しかない。だから、iWatchがiPhoneより見やすくなるには、(女性のように)内側につけてもかっこいいデザインにして、しかもその習慣を男性に浸透させないといけない。
かなり高いハードルに思える。

これが無理とすると、スマートフォンの外部ビューアーのような位置づけの現在のApple Watchのコンセプトは、定着せず成り立たないということになるだろう。残念ながら。

またここから予測されるウエアラブルの未来は、

1)既に複数のニッチメーカーから出てきている、スマホでは不向きな用途に特化したスポーツやヘルスチェック用途

2)ドコモのドコッチのような見守り・追跡系の用途。

1)と2)のいずれも、画面よりはセンサーと記録を重視している。つまり視覚に依存せず情報を見たり指示を出せる仕様だ。あとは、

3)Google glassのように、現在の視界にシームレスに情報を提供するもの。こちらは視覚重視のウエアラブル。

というところに行き着くと思われる。これらはApple Watch以前から先行製品が出ていたものである。
このあたりは永江一石氏がブログ「More Access, More fun」の過去のブログ記事で、
Apple Watch発売のかなり以前から予測されており、さすがと思う。


●Apple Watchの生き残る道


結局、Apple Watchは、ウエアラブルの発達の過程で生まれた異端児であり、最終的にはこれまで予測されてきた用途に集約され、iPadがタブレットを切り開いたような新しい世界を作るには至らないのだろう。

もう一つ、Apple Watchが生き残るとすると、iPad/3G/LTE対応版と同じように単独のデバイスとして完全な通信機能として動く場合だろう。
わたしも過去にそうだったが、非iPhoneユーザー(Android / Windows / ガラケー)が、Appleのデバイスを持ちたいというニーズは大きい。スマホとはちょっと違ったことができる2代目の通信デバイスということであれば、大いにニーズはある気がする。

現在のApple WatchはiPhoneが母艦としてないと機能せず、完全にiPhoneユーザー向けのデバイスなのだが、それよりもAndroidを始めとした非Appleユーザーに、2台目のデバイスとして販売するほうが本命と思える。
もしかしたら、Appleのことだから、そんなことは百も承知で、最初の捨石と割り切って初代Apple Watchを売り出したのだろう。

ちなみに、私はというと、現在のApple Watchに失望しているかというとそうでもない。
カジュアルでおしゃれな腕時計としては非常によくできているので、気に入って使っている。
1万、2万でG-shockやSwatchを買っていたような私のような層が、カジュアルで高級感があるけど古臭くないデザインの腕時計を5万くらいで買いたい、というニーズは確かにあって、Apple Watchはそれにぴったりである。
(アウトドアではなく、都会生活でのカジュアルシーンに似合う腕時計という位置づけである)
ただ、それはあくまでもファッションとしての用途なので、ウエアラブルの将来とはならないのである。


[参考記事]
Apple Watchで使えるアプリ!?
Apple Watchのバッテリーの持ち
Apple Watchの使い方
Apple Watchへのアプリのインストール方法

2015年5月22日金曜日

大阪都構想が否決された理由は、高齢者でも南北格差でもなく、市民が市町村合併と受け取ったから!?

大阪都構想が住民投票で否決された理由について、今週に入っていろいろな解釈(推測)がされている。
出口調査の結果を用いて、70代や南部各区で反対が賛成を上回ったことから、高齢者が無料バスの削減を心配して反対に回ったとか、南部住民が豊かな北部から切り離されて行政サービスが低下することを懸念したからだといったものである。
これらを指して「シルバーデモクラシー」とか「大阪市の南北格差問題」という形で説明されているようだ。

高齢化率については以下の大阪市のサイトにわかりやすいマップがあったので、見てみてほしい。
確かに南部を中心とした周辺部が高齢化率が高く、反対票が多かった地域と合致する。
http://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000249886.html


南北格差については、別途マップを作ってみた。
こちらが大阪都構想で提示された5区の区割り。
(ピンクー北区、緑ー中央区、黄ー東区、オレンジー南区、青ー湾岸区)



経済格差の指標として、域内総生産額と税収で見てみる。これらを面積マップに置き換える。
 
(左から、人口、区内総生産額、税収額)
 
 
5区の区割りは人口を均等にすることを主眼に置いていて、経済力では北区と中央区に大きく偏っているのがわかる。特に税収の偏りが大きい。こういうマップが選挙前に出ていたら、もっと反対票が増えていたかもしれない。
 
しかし、果たして高齢者を中心とした大阪市民は行政サービスレベルが低下することが主な理由で反対したのだろうか?自分の地元で置き換えてみると、そんなこと(!?)より、「橋下氏が好き・嫌い」、「地域名称への愛着」のほうが大きいと思う。特に経済生産活動から離れている退職後の高齢者や専業主婦にとっては、役所の仕事の効率化・財政緊縮よりも、そういったことのほうが投票の際に大きなポイントになったのではないかという気がする。
 
橋下氏への好き嫌いは置いておいて、町の名称への愛着というのは、この手の選挙結果に大きく影響してきたといえる。自分の住んできた町の名称が消えるというのは住民に取っては一大事であり、特にライバルの隣町の名称が残って自分のところの名称が消えるとうのは我慢できないらしい。そこで生まれたのが全国で多発した「さくら市」「中央市」「湯梨浜町」などの意味不明(?)な名称をつけるか、巨大合併にして政令指定都市化して「区名」として旧街の名称を残すという方法であったように思う。長年仲が悪かった浦和市と大宮市が合併できたのは、政令市化して旧名称が残ったことと「さいたま市」というひらがな地名をつけたおかげであると思う。
(古くは北九州の合併も同じケース)
平成の大合併では、こういった妥協点がうまく見つからずに、小さい側の市町村が反対して合併・再編が流れたケースが非常に多かった。
 
ここからは推測になるが、反対した理由は区割りと名称を拙速につけてしまったことだと思う。
橋下氏としては都構想は行政組織の再編がメインテーマであったのだが、下手に区割りと名称を示してしまったので、住民は市町村合併と同じ地域名称の再編・区の合併と捉えてしまったのだろう。(特に政治に関心の薄い層ほどそうだった?)
 
ここで市町村合併の成功パターンを考えてみると、 人口・経済力の小さいほうの区のプライド(?)を保つように進めることであったと思う。具体的には
・区割りのパターンは示すときには、複数示してできるだけ明らかにしない。
・区の名称はA区、B区などとして合併決定後に住民投票と有識者会議で決める。
・経済力の小さいほうの住民がプライドを保てるような区割りにする。
 
大阪都構想の進め方は、これらのいずれのポイントも欠いてしまった。
 
3番目のものについては、ちょっと説明が必要だろう。町には昔からの「格」というのがあって、一般に城下町や古くから政治の拠点だった町が高く、商都や衛星都市は人口が多くても低くみられる。
そうすると人口が多い側と格が上の側のプライドが衝突して破談になる。
うまく区割りするには、「ここの町の一部にならなってもいい」という憧れや愛着の感情をうまく利用することだろう。
具体的には、大都市においては、郊外の人々は都心のターミナルに向かって移動することが多く、区域外であってもターミナル街には愛着や憧れがあることが多い。複数の都心があることと、この感情をうまく使って、鉄道の沿線区分で地域を分けるほうがうまくゆくと思う。
これを都心と周辺部で分けてしまうと、周辺部の横並びの地域が、「あの地域と一緒になるのは御免」とか「こちらに区役所がこないといやだ」といった争いが発生してうまくゆかない。
 
東京であれば、都心部と東西南北を分けるのでなく、新宿・池袋・渋谷・東京・上野・品川を起点とした6地域にして「都心+郊外」というパターンを守るようにするのが争いが起きにくいだろう。
昔から憧れていたターミナル街と一緒になるなら、仕方ないし嬉しい、という感情だ。
大阪についてはあまり詳しくないが、新大阪 - JR京都/阪急ゾーン、梅田-JR神戸/阪急阪神ゾーン、京橋-京阪ゾーン、天王寺-JR奈良/近鉄ゾーン、難波-南海ゾーン、などの区割りだろうか。
 
大阪都構想でも当初4パターンの区割りが示されていたようでそのうち7区分案の以下のパターンのものは、上記の論点からすると、今の5区案よりもベターだったように思える。

 

橋下氏としては、区割りや区名を示すことで分かりにくい「大阪都構想」というものを誰にでもわかりやすくする狙いがあったのだろうが、それが裏目に出しまったのではないか。
実際に、区割りについての不満は選挙前から上がっていたようで、都心部で都会的なイメージがあり既存の中心区の名前を継承した北区や中央区が賛成多数で、周辺区の合併になった東・南・湾岸区が反対多数になったという結果だった。

ちなみに、この7区案を先ほどと同様に人口・総生産・税収の面積マップで見てみると、以下のような感じになる。経済力の格差は5区案より抑えられる。


それにしても100年に一度の僅差の投票結果で逃したのは残念。コストを最小限に抑えて実施して、失敗したら元に戻せばいい、という割り切りで進めてほしかった。

[参考記事]
大阪都構想で問題になった大阪市の人口分布
大阪とニューヨークの類似点
文明の発祥の地 : エーゲ海と瀬戸内海


 

2015年5月18日月曜日

大阪都構想で懸案になった大阪市の人口分布

昨日、大阪都構想の住民投票が行われ、否決という結果がでて話題になっている。

そこで、大阪都構想に反対を投じた人は、大阪の南部に多かったということがわかり、「大阪の南北問題」を指摘する意見が出てきている(以下の記事の引用のように)。

「「大阪都構想住民投票」で浮き彫りになった大阪の「南北格差問題」」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20150518-00045813/

上記の記事では、通常の地図で区別に賛成多数の区と反対多数の区を色分けしてあるが、
いつものように人口面積地図でマッピングしてみた。
(緑-賛成多数の区、ピンク-反対多数の区)

こう見てみると、賛成多数の区で人口が大きいのは城東や淀川区くらいで、他の人口が多い区は南側に偏っていることがはっきりしてくる。
他の大都市でもそうだが、都市化が進んだ地域は夜間人口が減ってドーナツ化現象が進む。
(近年はタワーマンションの出現で緩和されてきているが)
変革を求める都構想支持層は北部の富裕層に多かったと思われ、橋下さんの選挙戦略としては南部の票田の支持を得る施策が重要だったということか。

[クリックすると拡大]

なお、都構想の反対意見として「大阪市域は大阪府の中で3割ほどしか人口がないので、府内での発言力が減少する」というものがあった。(東京は23区が900万、多摩地域が400万で大半が23区域)
また、橋下氏自身も、選挙後に「100年視点で大阪を見たときに、大阪は市域の拡大に失敗したのが問題だった。堺をなんとかしたかった」と発言したそうである。

以下は、大阪府全体の市町村別の人口面積マップだが、この地図を見るとそのことがよくわかる。
※ 地図の北部と南部がゆがんでいるのは、隣接県の市町村との接続のゆがみです


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確かに、堺を取り込めれば大阪府の4割程度に人口シェアは増えてきて、状況は大きく変わったのかもしれない。堺の市長選のときに橋下氏は国政に忙しくて維新派は負けてしまった。その失策があとまで尾を引いたのか。

なお、堺以外にも東大阪、枚方、豊中などの大きな市がまだあるため。大阪と堺を足しても過半数は超えない。
大阪市が南北に分かれて、文化的に近い旧摂津地域と一緒になって独立するというシナリオも面白いのかもしれない。大阪北部、枚方、豊中、高槻、吹田などが一緒になれば、大阪府の人口の4割くらいに達することになることも、上の地図からわかる。

[参考記事]
東京都の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)
日本の人口分布 市町村別 面積地図 関東地方版
大阪都構想が否決されたのは、高齢者でも南北格差でもなく、市民が市町村合併と受け取ったから!?
大阪とニューヨークの類似点
文明の発祥の地 : エーゲ海と瀬戸内海

2015年5月9日土曜日

Apple Watchで使えるアプリ!?

さて、Apple Watchがリリースされて2週間、だんだんとユーザーの皆さんは使い方が決まって来たころではないでしょうか。

わたしが使ってみて、これはある程度使えるかなと思ったWatchアプリをご紹介します。

1)電話
これはまず一番わかりやすい。人にApple Watchを見せびらかすときに、電話をかけてもらってWatchで通話する。
でも、話が丸聞こえになるので、実際にはiPhoneに転送して使うことになる。

2)マップでのナビ

Watchのマップ自体は画面が小さいのでちょっと見にくい。徒歩には使えるがドライブにはきつい。


使えると思ったのは、iPhoneマップとのナビ連動。
まず最初にiPhoneのマップで、目的地を検索

 
 そしてナビを開始(「出発」を押す)


すると、Watch側でこのようなナビ画面が始まる
 
到着するとこんな感じ

 
この機能、徒歩の時にしか使わないかなと思っていたら、運転時にも結構便利。交差点が近づくとWatchがぶるっと震えるので、曲がるときの見落としが防げる。
なお、これはGoogle mapではできないようなので、アップルのmapアプリを使わないといけない。
(Apple Watchを買って初めてAppleのMapアプリを使うようになった)
 
3)ミュージック
iPhoneで音楽を再生しているときに、リモコンとして使える。
混んだ電車やドライブ時にちょっと便利。
 

 
 
4)路線検索系のアプリ
わたしはNavitimeを使っています。
無料版では、よく使う時刻表を登録しておくと、現在時刻での一番早い電車が直ぐ見れます。
Navitimeの場合、6駅6方面まで登録できるので、通勤通学ルートなどを登録しておくといい。
 
 
多分有料版にするともう少し便利なのだと思いますが、まだ調べていません。
 
5)カメラ
単純にiPhoneでカメラを起動すると、Apple Watchにもおなじ画面が出てくる。
Watchのシャッターボタンを押せば本体で撮影ができるので、
自取りなどするときには、離れたところにiPhoneを置いてシャッターを押せる。


現在、こんなところを使ってみましたが、どれもiPhoneでできないことはない、というのが泣き所・・・。
 
 
[関連記事]
Apple Watchの使い方?
Apple Watchへのアプリのインストール方法

2015年5月8日金曜日

Apple Watchのバッテリーの持ち

さて、Apple Watchを使い始めてからちょうど2週間。
実際に使ってみて、以前からの懸案と見られていたバッテリーの持ちについて、どうだっか?

結論から言うと、今のところ全く問題なし。
普通に使っている分には、1日つかっていてもバッテリーがは70%くらいで、50%を切ることはほとんどない。
あえて言うことがあるとすると、
・最初に表示される時計画面に、バッテリー量を示すゲージがない。下からスワイプして専用の画面を出さないと確認できない。

[時計画面] 見慣れた電池マークが出ていない。充電すると雷マークが出るが、小さくて見落としやすい。

 
[バッテリー消費画面]
わざわざこの画面をスワイプして出さないと見られない


・充電するためのアダプターが取れやすいうえに、ついているようでも充電されていないことがある。そうすると、夜に充電して寝たつもりが全然充電されていないということがあり。

あとは、本体側のバッテリー消費がどちらかというと気になる。

前の記事でも述べたとおり、これまでbluetoothを常時ONにしていなかった人は、それをONにしないといけなくなるので、iPhone側のバッテリー消費が厳しくなる。
ただし、これはAppple Watchで情報を確認するようにしてiPhoneを開かないようにすれば、むしろバッテリーの減りは少なくなることもあるようだ。

・AppleWatchの大きな特徴である、"iPhoneの通知をWatchに表示させる”という機能を使うには、通知を発するアプリを全部動かしておかないといけない。(最初はなぜ通知が出ないのか・・・?と思ったが、何のことはない、当然だがiPhone側でメールやSNSなどの該当アプリを動かしていないと、何も出てこない。これまでバッテリー節約のためにできるだけ不要なアプリは落としていた人には、これもバッテリー消費の増加要因となる。

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2015年4月25日土曜日

Apple Watchの使い方?

さて、15/4/24、Apple Watchの販売開始日。我が家にも予約していたApple Watchがやってきました。


さて、やたら重たい箱を開けてみると、時計本体と、電源ケーブルと、薄い紙が何枚か。
箱が上げ底なので、この下に説明書があるに違いないと思って開けてみても・・・何もなし。
ペアリングしたiPhoneにApple Watchページが表示されたので、ムービーを見てみても、英語でしゃべっているし、よくわからない…。詳しい使い方は自分で調べろってことか。
それも楽しみとして使えと、Appleらしいし、Apple以外の会社がやったらクレームが上がるだろう。

とりあえずは、使ってみた感じを5段階評価でまとめてみます。

1.手を上げて時計を見ると、消えていた画面が表示される(5)
  省電力のためと思われるが、ちょっと経つと画面が消えるが、腕を上げるだけで
  画面がつく。なんでもないようでかなりいい機能。

2.電話を取る(4)
  ちょうど電話がiPhoneにかかって来たので、Watchの通話アイコンを触って、会話してみる。
  会話の聞き取りやすさ・伝わりやすさは全く問題ない。
  ただ、腕時計に話しかけるという格好が、かっこいいのか悪いのか・・・

3.音楽の再生(3)
  WatchのMusicアイコンで曲を選んで再生できる。とりあえず車で使うのは便利そう。
  運転中にiPhone触っているのは違反でしょうし。あとは、手の上げ下げができないくらい混んでいる東京の電車での操作としても悪くないかも。ただ、iPhone取り出せばいいともいえるので、メリットは少ない。

4.メール等の確認(2)
  これは、字が細かくて読みにくいので、きちんと見るときはやっぱりiPhone取り出すんじゃないか?メールの緊急度を確認するくらいか?

5.カメラ(3)
  Watchでカメラアプリを起動すると、iPhoneのカメラが起動する。
  つまりWatchをファインダー兼シャッターとして、iPhoneの写真が取れる。
  左手のWatchを見ながら、右手でiPhoneを動かして被写体をWatchで確認できたけど、Watchのシャッターボタンは、iPhoneを右手で持っているので、押せないじゃないか!
  つまり、iPhoneを置いて、Watchをリモコンシャッターとして使うときにしか使えないってことだ。
  iPhoneの画面が確認できない角度や位置に手を伸ばして写真を撮るときにつかるかとおもったが、駄目・・・

6.写真(3)
 iPhoneと同じアイコンで写真アプリがあるので、見てみると写真が数枚だけ表示される。
本体のカメラロールには1000枚以上の写真が入っているのに、なんでこの数枚なの?と思ったら、
「お気に入り」に登録してある写真でした。つまりiWatchで見たい写真は「お気に入り」に入れておけばよいということ。ある意味めんどくさい。

7.番外 バッテリーの持ち
 Apple Watchは最大18時間持つといわれているらしい。とりあえず昼に充電して8時間たった今は問題なく動いている。多分1日の勤労時間分(10数時間)は持つので、問題ないんじゃないか?
 ただし、問題はApple WatchではなくiPhone側のバッテリー。四六時中BluetoothをONにしていないといけないので、本体側のバッテリーの減りが早くなる。今の私はiPhone6 Plusなので、バッテリーが大きめで問題ないが、ちょっと古いiPhoneだと本体のバッテリーがもったいなくて使えないんじゃないか?という疑問。

まだまたアプリはあるので、使いながら評価してゆきたいと思います。

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2015年4月24日金曜日

Apple Watchへのアプリのインストール方法

ようやく出荷になりましたね。Apple Watch。

さて、どちらかというと標準アプリよりも、各社から続々対応のニュースが出ていたいろいろなiPhoneアプリを使いたい!と思っていましたが、さて、アプリのインストールどうやってやるんだ・・・?

Google先生に聞いてもうまい説明が見つからなかったので、適当にやってみたらうまくいきました。

以下、その手順です。ポイントは、リンクしているiPhoneにアプリを入れておいてiWatchに同期させる、という点。iWatch側の操作はありません。

1.まずは使い慣れたiPhoneのAppStoreで、「検索」メニューで「Apple Wactch」と入れてみましょう。
Apple Watch対応のアプリが出てきますので、お気に入りのものを片っ端から(?)インストールしましょう。

 
 
 2.Apple Watch対応のアプリは「Apple Watch Appが有ります」と出ています。
入れていないものはインストール。すでに入っているアプリは、それががApple Watch対応になっていれば、アプリを最新にアップデートできていれば大丈夫。


 
3.いよいよiPhoneのApple Watchアプリ(時計のアイコン)を起動。入っていない人は、iOSを最新にアップデートすると出てきます。

 
4.「マイウオッチ」メニューから「一般」を選び、表示されたメニューで「自動ダウンロード」を選びます。
 
 
 
5.「Appを自動的にダウンロード」のスライドボタンをONにしましょう。これで、Apple Watch対応のiPhoneアプリを本体に入れた時に、自動的にApple Watchにも同期されて入るようになります。
 

 
6.「一般」メニューから「マイウオッチ」メニューまで戻って、下に画面をスライドすると、アプリごとの設定が出てきます。
 
 
7.アプリごとの設定で「AppをApple Watchで表示」をオンにしておきます。これで、デジタルクラウンを押した時のメインメニュー画面に、新しいアプリのアイコンが出るようになります。
 
 
8.しばらくたってApple Watchのメインメニューを見てみれば、この通り。
新しいアプリが追加されて、使えるようになります。
 


2015年2月19日木曜日

日本の人口分布 市町村別 面積地図 北陸・中部版

日本の人口分布 市町村別 面積地図 北陸版 (富山、石川、福井)です。

 (クリックすると拡大)

北陸は金沢、富山、福井の3県庁所在地が目立ちます。飛騨・白山方面の人口が希薄なため、
日本海側に各市が張り出した形になります。
能登半島は小さいですね。富山県は西側に人口が偏っているのがわかります。

ここまでの信越、東海と北陸を合わせた中部地方は、こんな感じになります。
(富山、福井、石川、長野、新潟、静岡、愛知、岐阜の8県)


(クリックして拡大)

本来本州で最も幅広になっているはずの、フォッサマグナから伊那谷・天龍川の線が、日本アルプスの山岳部で人口希薄な地域でもっとも幅が狭い部分になってしまいます。
長野県と岐阜県の飛騨地方が人口密度が低いために、中央がつぶれて名古屋、金沢、浜松、静岡、豊橋などが極端に飛び出た星型になり、実際の地図とは大きく変わった形になってしまいます。
愛知県だけで中部地方全体の4割くらいの人口を占めているのも見て取れます。

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日本の人口分布 市町村別 面積地図 関東地方版

2015年2月15日日曜日

ラウンドアバウト交差点 東京初の円形交差点

ちょっと前に記事になったが、ヨーロッパなどでよく見られる円形交差点が日本でも認められるようになった。
試験的にいくつかの交差点が指定されたが、東京で唯一指定されたのが、多摩市聖蹟桜ヶ丘の交差点である。

これがその写真です。



標識を見てみると・・・


円形矢印3つの標識が見えます。これがラウンドアバウトの標識。

場所はこちらです(google mapから引用)。
京王線聖蹟桜ヶ丘駅と相模原線永山駅の中間あたりです。



以前はどうだったかというと、南側からのみ一時停止なしで入れ、のこりの方向からは一時停止になっていたような・・・実際のところ、ラウンドアバウトになって、南側からの侵入が一時停止になっただけで、あまり使い勝手は変わらない。すべての方向からの侵入が一時停止になって、回転方向(時計回り)が優先になったのだが、ぐるぐる回る物好きもいないので。

試験導入だろうからだろうが、半径も小さく交通量も少ないこの交差点ではあまりメリットはないようだ。

ここはたまにパトカーが取締をやってところなので、車で行く方は、ラウンドアバウトに気を取られて一時停止の標識を見落とさないように気を付けよう。

周辺は京王が高度成長期に高級住宅地として開発した閑静な住宅地で、ジブリ映画の「耳をすませば」のモデルになったところである。
京王本社のある聖蹟桜ヶ丘駅から、桜並木で有名な「いろは坂」と呼ばれるつづら折りになった坂道を上って20分くらいのところなので、興味のある人は電車でも散歩がてら訪ねてみてはいかがだろうか。
聖蹟桜ヶ丘の駅前交番の前にも耳をすませばの案内看板がある。

2015年1月28日水曜日

日本の人口分布(1150年面積地図、平安時代、源平の争い前夜)

1150年ごろの、旧国別の人口面積地図です。
(1マス=5000人)

1150年というと平安時代末期、藤原氏が没落し始め、源平の争いが活発化、平清盛が政治を握る直前の時期になります。


(クリックすると拡大)

他の時代と比べて特徴的な点は以下です。
・讃岐(香川)、志摩(三重の一部)が他の時代に比べてかなり大きい
・日本海側の北陸、山陰地方、出羽が大きい。特に北陸は東海に比べて大きくなっている。
・すでに関東地方が近畿よりも大きい。東北も九州並みに大きい。

この時代の経済的な中心は、機内、瀬戸内東部(讃岐や備州)、北九州、北陸、関東、東北だったことがわかります。

近世以前の物流手段が水運であったことは、
の記事でも述べたとおりである。

日本海側が太平洋側より栄えていたのは、大陸との交流があったというのもあるだろうが、
日本海側は対馬海流に流されても内海となっている日本海で国内のどこかにたどり着くが、
太平洋側や黒潮に流されると遠く太平洋の果てに行ってしまうため、当時の造船技術では海運にリスクがあり、太平洋側は陸運が中心だったためと思われます。

また、伊豆や相模が小国で、上総・下総・常陸、越前・越中、讃岐、豊前が大国であったことを考えると、
・頼朝の初期の挙兵が失敗したこと
・上総広常や千葉常胤の支援を得て頼朝は関東を平定できたこと
・常陸の佐竹が従わない間は西国に出兵できなかったこと
・木曽の義仲が東海ではなく雪の多い北陸経由で京都に攻め上ったこと
・福原(神戸)を追われた平家が、屋島(讃岐)を次の拠点としたこと
などの背景が見えてきて面白いです。

中世以前は関東はもともと半独立国のような気風があったと言われていますが、このマップを見ると関東が独立国家となりえる経済力があり、平将門のような反乱の素地があったこともわかります。

ちなみに、頼朝、義仲、平家、奥州藤原氏の4勢力の勢力圏は以下のようになります(1183年ごろ)。
(クリックして拡大)
藤原氏が若干落ちますが3勢力が経済的に拮抗しているのと、義仲の勢力がこれ以上伸びることは頼朝も看過できない状態になっていたことがわかります。

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2015年1月24日土曜日

日本の人口分布 市町村別 面積地図 東海地方版

市町村別人口の面積地図(東海地方 : 静岡、愛知、岐阜)です。

人口を面積で表した人口面積マップは、以下のルールで作成しています。

・1マス = 10,000人、10,000人単位で四捨五入
*クリックすると拡大
 
 
 
  • 隣接する長野、北陸の各県が小さいので、静岡が縦長に、愛知と岐阜が南西方向に大きく膨らんで歪んだ形になる。
 
  • 静岡は、富士川と大井川を境に、駿東・伊豆、駿河、遠江に分かれるが、3地域にバランスよく人口が張り付ている。政令市はない駿東・伊豆地域が以外に大きい。
 
  • 愛知は、名古屋、名古屋以外の尾張地域、三河地域で、やはり3等分される。以外と愛知県に占める名古屋市のシェアは大きくないのがわかる。
 
  • 岐阜は面積で広い地域を占める飛騨や北西部がほとんど存在感がなくなってしまう。中央の岐阜市が存在感が大きいが、静岡、愛知の都市と比べるとそれほど目立つわけではない。
 
[関連情報]
 
 

2015年1月8日木曜日

市町村別人口 面積地図 信越地域(新潟・長野)

市町村別人口 面積地図の信越地域版です。


(クリックして拡大)

こうやって見ると、長野県は市町村数が細かく分かれている(市町村合併が進まなかった)ことがわかる。
おそらく、山や森林で細かく生活圏が分断されているので、規模が小さいからと言って簡単に合併という話にならなかったのだろう。
軽井沢地域は観光客が多く有名な割には人口は少ない。付近の商業・観光施設は全部首都圏からの客ということなのだろう。

この地域ではやはり政令指定都市の新潟市の存在感が圧倒的に大きい。
長野は、北信(長野エリア)、東信(上田、佐久)、中信(松本、諏訪)、南信(伊那、飯田)がバランスよく並立している。
新潟は、下越(新潟以北)>中越(長岡付近)>上越(上越市付近)の人口分布になっている。
なお、新潟(越後)は、明治にはもっとも人口が多い都道府県であった。

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