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地域情報と食と農、ITと3Dに関するよもやま話

2013年12月27日金曜日

クラウドファンディングとスイカの共通点

個人的にクラウドファンディングが企業の新しいビジネスモデルのスタンダードの1つになるのではないかと注目している(特に購入型のクラウドファンディング)。

何故か?

ユーザが先にお金を払ってくれるという、ビジネスの必勝モデルだからだ。
suicaやプリペイドカード.商品券と同じ仕組みである。
あまり一般の人は意識していないが、プリペイドカードの仕組みはとても儲かる仕組みである。
顧客からキャッシュをあつめて、好きに運用できるのだから。
JRのような大企業なら沢山のお金が集まるので、投資にまわしてその利回りで儲けることもできる。
しかも、一部の客は支払ったお金をつかいきらなかったりするので尚更儲かる。
ポイントカードも同じく、今値引きすべきお金を将来に回しているという意味で、似た仕組みである。だから、大型店から近所のパン屋までこのやり方をしたがるわけだ。
財務的に言うと、買掛金を増やして売掛金を減らすと、手元に現金が出来て儲かる(儲かったように見える)ということだ。

クラウドファンディングの場合はお客さんが商品を利用しないことはあり得ないが、別の優れた点がある。それは、利用者がプリペイドしている感覚が薄い点だ。

なぜならは、目標金額を達成して案件が成立しない限り予約注文は確定しないからだ。リスクを低く感じるのでついつい気軽に投資してしまうところが怖い。
低リスクと錯覚させ財布の紐をゆるめてしまうところは、プリペイドカードよりも優れたモデルだと思う。
商品を確実にデリバリーできる自信があるなら、まさにノーリスク.ハイリターン、リスクはお客さん持ちの優れたビジネスモデルである。

(余談だが、ポイントカードには一つ落とし穴があって、ポイントカードをやめる時に企業側にリスクが発生する点だ。タンスにしまわれたクーポンやポイントカードをお客が一気に換金しようと殺到すると無料で商品をどんどん出さねばならなくなる。結局、貰ったお金は前受金で一種の負債として溜まっているので、支払いを後回しにしてきたツケが最後に来るということだ)

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