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2014年3月13日木曜日

効率的にお金を貯めよう  転職編2  転職はいつするのが正解?


転職の損得を考えるとき、切っても切れないのが退職金。
多くの企業では、退職時の年収の4年弱分が支払われるという。

2300万、45ヶ月分だそうだ。(参考 下のサイト)

さて、これがいくらの価値があるのか? 2300万に決まってるじゃん、という人は、ちょっと待って欲しい。退職金というのは、支払は退職時だが、原資は入社してからコツコツと貯めて行ったお金であり、早い話が会社が運営している年金なのです。
(社内の会計的にも、「退職金積立金」という勘定で、しっかりたまっています)

そうなると、23歳の入社時に払った年金は、65歳の退職時には42年分の利子が付いているはず。しかも複利で。
なので、その積立金は若い頃にもらっていれば金額が少なくなっているはずだ。
(これは別に金額が目減りするわけではなくて、今の100万は将来受け取る100万より価値があるという、基本原理です)

効率的にお金を貯めよう 住宅編1 ?住宅ローンって、こんなに損なの?


のところでも使いましたが、福利原価係数の表をみてみれば、ざっくりと計算できます。

2100万を42年で仮に均等に積み立てるとすると、年50万円を積み立てていることになります。

利子1%で40年で、1.49。つまり、入社時24才で積み立てた50万円は、退職間近の64才になった時は、75万円になっています。(約25万の利子)

40年間でどれくらいの利子がつくか粗く見積もってみると、25万×40年×1/2で、500万くらいは利子になります。
ただ、上記計算で1/2をかけたのは単利の場合で複利だと少なくなるのと、いまどき利息は定期でも1%つかないので、目減りして利子分は350万というところでしょうか。

つまり退職金の現在価値(正味)は、2100万-350万=1750万くらいとなります。

すると、入社10年で転職すると、のこり30年働くことになります。
1750万を30年で割って58.3万円。 つまり、年収が60万アップする転職ならば、退職金が回収できるという算段になりますね。

実際には転職にはその後給与が不安定になるリスクもあるので、単純に60万アップすればいいとは言い切れませんが、そのリスクも考えると、年収が100万アップするなら、元が取れると考えてもいいんじゃないでしょうか?

転職するときは、100万円アップで、年収の交渉をしましょう!※

100万アップすれば10年で転職先の会社を辞めたとしても1000万のキャッシュが余分に溜まることになります。30年後の2100万と、10年後の1000万、どちらを取りますか?

※ 転職活動をしていると、転職先が魅力的に見えてきて、ついつい条件で妥協しがちです。でも、転職時に100万給料を上げるのと、転職後に100万上げるのでは、たぶん10倍くらい大変さが違います。
(経験談)





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