神奈川の収入マップと東京との比較
東京に引き続いて、神奈川県の所得マップです。
1. 市町村別 平均所得(1世帯当たり)
黄色が横浜、緑が川崎、紫が相模原で、市町村部は青である。
横浜の都筑区と青葉区が最も高いが、湘南や川崎市麻生区なども高くなっている。
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東京都と合わせるとこんな感じになります。
平均所得では、神奈川の大半よりも東京都の北部の市区が低くなるのが意外である。東京都心部が高いのは当然だが、目黒、渋谷区などよりも田園都市線の沿線の青葉区、都筑区が高くなっている。
山間部も割合に所得が高いことが判る。
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町の雰囲気を決めるのは、高所得者層や低所得者層の割合になってくる。
割合でみてみると、以下のようになります。
平均所得よりも大きな差が出てきます。新百合ヶ丘のある川崎の麻生区が高くなり、続いて田園都市線沿線と湘南エリアが高い。
都心部であっても川崎市の川崎区や、横浜市の保土ヶ谷区などが低くなってきます。
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4)世帯収入700万円以上の絶対数
700万以上の所得の世帯数の件数は以下のようになっており、絶対数でのトップ5は、ある。高所得者層の絶対数のトップ10は、青葉区、港北区、藤沢市、中原区、鶴見区の順である。あまり町のきれいなイメージのない鶴見区であるが、人口が多いため絶対数ではトップクラスに入る。
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4)世帯収入700万円以上の世帯密度
高所得者の世帯密度では、武蔵小杉のたる川崎市の中原区がトップとなり、川崎駅のある川崎市の幸区や横浜駅のある横浜市の西区が続く。
いずれも大ターミナルの駅前であり、人口密度の高さ=高所得者層の密度の高さになっている。埋立地のある川崎区や山林のある相模原市緑区などは、密度としては一気に下がる。
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東京都と比較すると以下のようになる。
ベースとなる人口密度が高い地区が有利になるため、東京の城東(足立、葛飾)などのほうが、鎌倉、逗子などよりも高くなってくる。
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マーケティングへの活用
神奈川県は、東京都よりもはっきりと集計方法によって差がててくる結果となった。
これらのマップやグラフを見て、以下のように使い分けると良いのではないか。
1)平均所得 : 中高価格帯の小売の立地や、サービス業の価格付けに参考になる
2)高所得者の世帯割合 : お金持ち向けのサービス業の立地に参考になる
3)高所得者の絶対数 : 高級品で買回り品の小売業の立地に参考になる
4)高所得者層の密度 : 高級品で商圏の狭い(最寄品に近い物)の小売りやサービスの参考になる
[参考記事]
市町村ごとの所得の違いがわかる収入マップ(東京都)
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