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2016年1月15日金曜日

市町村ごとの所得の違いがわかる収入マップ(神奈川+東京)


神奈川の収入マップと東京との比較

東京に引き続いて、神奈川県の所得マップです。

1. 市町村別 平均所得(1世帯当たり)

黄色が横浜、緑が川崎、紫が相模原で、市町村部は青である。
横浜の都筑区と青葉区が最も高いが、湘南や川崎市麻生区なども高くなっている。
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マッピングしたのが以下である。高所得者の住む地区は、東京に比べると比較的分散しているのがわかる。


 
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東京都と合わせるとこんな感じになります。
平均所得では、神奈川の大半よりも東京都の北部の市区が低くなるのが意外である。
東京都心部が高いのは当然だが、目黒、渋谷区などよりも田園都市線の沿線の青葉区、都筑区が高くなっている。
山間部も割合に所得が高いことが判る。
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2)700万以上の世帯比率
 
町の雰囲気を決めるのは、高所得者層や低所得者層の割合になってくる。
割合でみてみると、以下のようになります。
平均所得よりも大きな差が出てきます。新百合ヶ丘のある川崎の麻生区が高くなり、続いて田園都市線沿線と湘南エリアが高い。
都心部であっても川崎市の川崎区や、横浜市の保土ヶ谷区などが低くなってきます。
 
 

 
東京都と合わせるとこんな感じになります。割合にすると、やはり、都心からの距離に関係なく、ハイソは街のイメージがある部分(東京城南、田園都市・小田急沿線、湘南地区)が高くなります。

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4)世帯収入700万円以上の絶対数
700万以上の所得の世帯数の件数は以下のようになっており、絶対数でのトップ5は、ある。高所得者層の絶対数のトップ10は、青葉区、港北区、藤沢市、中原区、鶴見区の順である。あまり町のきれいなイメージのない鶴見区であるが、人口が多いため絶対数ではトップクラスに入る。


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4)世帯収入700万円以上の世帯密度
高所得者の世帯密度では、武蔵小杉のたる川崎市の中原区がトップとなり、川崎駅のある川崎市の幸区や横浜駅のある横浜市の西区が続く。
いずれも大ターミナルの駅前であり、人口密度の高さ=高所得者層の密度の高さになっている。埋立地のある川崎区や山林のある相模原市緑区などは、密度としては一気に下がる。

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東京都と比較すると以下のようになる。
ベースとなる人口密度が高い地区が有利になるため、東京の城東(足立、葛飾)などのほうが、鎌倉、逗子などよりも高くなってくる。

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マーケティングへの活用
神奈川県は、東京都よりもはっきりと集計方法によって差がててくる結果となった。
これらのマップやグラフを見て、以下のように使い分けると良いのではないか。

1)平均所得 : 中高価格帯の小売の立地や、サービス業の価格付けに参考になる
2)高所得者の世帯割合 : お金持ち向けのサービス業の立地に参考になる
3)高所得者の絶対数 : 高級品で買回り品の小売業の立地に参考になる
4)高所得者層の密度 : 高級品で商圏の狭い(最寄品に近い物)の小売りやサービスの参考になる


[参考記事]
市町村ごとの所得の違いがわかる収入マップ(東京都)



2015年12月20日日曜日

市町村ごとの所得の違いがわかる収入マップ(東京都)


お金持ちの住む市町村が統計データでわかる

市町村別に、世帯の所得がわかる統計が、政府統計で公開されている。
これまで、自治体別の所得がわかるような統計は官公庁からは出ておらず、民間の調査に頼らざるを得なかったので、この分野のデータを必要としていた人にとっては画期的である。

この情報は、総務省や国勢調査の情報として出ているのではなく、「平成25年住宅・土地統計調査」という土地利用調査の統計の一部として出てきている。つまり所得情報の公開が目的ではないのだが、所得と持ち家・賃貸比率の関係などを見るための統計の一部として公開されている。

この統計のデータの一部を活用すると、市区町村別の所得などが分ってくるため、エリアマーケティングの基礎データとして非常に有効である。
以下、いくつかの切り口で情報を集計してみたものである。

1.市町村別 平均所得(1世帯当たり)
千代田区の743万円と頂点として、都内で2倍以上の格差があることが判る。


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※ 平均所得については、公開されている統計情報からは直接的に得られない(統計では、世帯所得を100万円~200万、といった形で、9階層に分けて発表しているためである。このサイトでは、中央値(100万円~200万円の場合は150万円)を使用した概算である。なお、最上位階層は1500万円以上となっているため、この階層の代表値は2000万円として計算している。そのため、正確な値ではないが、おおむね正しい概算値が出ていると考えている。
なお、公開されているのは「世帯の」所得であり、「個人」の所得ではないことに注意。)

上のグラフとマッピングしたものである。
(赤 -黄色 - 緑 - 青 - 紫の順で平均所得が下がってゆく)

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これらを見ると、23区ではいわゆる高級住宅地がある千代田・文京・港・渋谷・目黒などと、ウオーターフロントの開発が進む中央、江東、品川の各区が高くなっていることがはっきりとわかる。
以外なのが多摩地区で、吉祥寺のある武蔵野市が高いのは納得だが、稲城の平均所得が高くなっている。一方で、大繁華街を抱える立川が最も平均所得で低くなっており、あきる野や青梅などの山沿いの地区より低い。
稲城は、平成になってからニュータウンの開発が進み高所得のニューファミリ層が多数移り住んだため、平均所得を押し上げているのだろう。逆に、立川は、所得の高い人も多いが低い人がそれ以上に多いため、平均を引き下げているものと思われる。

これらをさらに分析するために、以下の切り口で見てみる

700万円以上の所得がある世帯の数と割合は?

2)700万以上の世帯比率
高所得の基準を700万円と仮に設定して、700万円以上の所得のある世帯がどれくらいの割合を占めるかを計算した。これで、高所得世帯の割合が高い市区町村がよりはっきりわかる。





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これを見れば、いわゆる高級住宅街地区がよりはっきりわかるようになる。世帯の平均所得では多摩西部の山沿いの地域がそこそこ高かったが、平均ではなく上位の世帯が多いところを見ると、23区中西部と多摩地区の南部に限定される。23区の中央に近くても墨田区や中野区などは所得が低いことが判る。

マーケティング戦略の立案には、比率だけではなく絶対数で見ることも重要である。
以下は、700万以上の所得の世帯数の件数である。

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割合では都心部が高くなるが、絶対数では母数の人口が多い世田谷区が圧倒的に多くなる。
割合では低くなる足立区、江戸川区なども絶対数ではかなりの数があり、23区はおおむね多摩地区の市町村を上回る世帯数があることが判る。また、多摩地区の北部や西部では高所得の世帯の絶対数が少ないため、高所得者向けのビジネスは非常に厳しいことが良くわかる。

小売りや身の回りのサービス業など商圏の狭いビジネスでは、絶対数よりも「密度」が重要な場合がある。そのため、市町村の面積で世帯数を割った、「所得ごとの世帯密度」も計算したのが以下である。

3)世帯収入700万円以上の世帯密度


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前2つの集計方法で非常に低いランクだった立川も、所得別の世帯密度としては中位となってくる。住宅地がほとんどない千代田区を例外として、ほぼ一般の感覚に近いのがこちらのマップではないだろうか。

こういった統計が広く公開されるようになると、地域ごとのイメージがより明確にわかってしまうため、土地勘のない人にも地域の格付けがはっきりわかる。そのため、地域格差がより拡がることにつながるのではないだろうか。

[関連記事]
日本の人口分布 市町村別 面積地図 関東地方版
市町村ごとの所得の違いがわかる収入マップ(神奈川)

2015年7月2日木曜日

日本の人口分布 市町村別 面積地図 近畿・関西版

  • 日本の人口分布 市町村別 面積地図 近畿・関西版


近畿地方の市町村別人口面積地図です。


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近畿地方は日本有数の人口集中地区なので、南東側に大きく膨らんだ形で歪んでいます。

・東京が中心に大きく居座る関東地方と比べると、大阪市の存在感は大きいものの、神戸、京都、堺なども大きく、圧倒的ではない。
 ただし、大阪府全体としては、近畿地方の半分近くを占めることが判り、圧倒的な中心となっている。

・紀伊山地以南、中国山地以北、中央部に地形的には分けられるが、人口の少ない市町村は紀伊山地以南と中国山地以北に固まっており、9割以上が中央部に集中していることがよくわかる。

・大阪東部(大東、東大阪、八尾)や、阪神間(尼崎・西宮、豊中・吹田)、京阪間(高槻・枚方)など、合併すれば政令都市がいくつもできるくらいの都市群がたくさんある。

[参考記事]
大阪都構想が否決されたのは、高齢者でも南北格差でもなく、市民が市町村合併と受け取ったから!?
大阪都構想で問題になった大阪市の人口分布
大阪とニューヨークの類似点
文明の発祥の地 : エーゲ海と瀬戸内海

大阪とニューヨークの類似点


ニューヨークが米国最大の都市になった理由は、ハドソン川とエリー運河を通じて五大湖と水運があったことだと言われる。
アメリカの独立が1776年、当時はフィラデルフィアが最大の都市だったが独立後ミシシッピ川の流域に国土が拡がると東西広通のニーズが出てくる。
まだ鉄道が広がっていない時代、西部のフロンティアを目指すには、五大湖を使うか、メキシコ湾経由でミシシッビ川を溯上するかだった。
しかし五大湖から大西洋に出るには、エリー湖とオンタリオ湖に、落差がある。(ナイアガラの滝)
そこでエリー湖からハドソン川中流のオールバニまで運河が掘られた(エリー運河)。
これで、西部への入り口となるシカゴからミシガン、ヒューロン、エリー湖、エリー運河、ハドソン川を経由して大西洋に出る、アメリカ北東部の7州にまたがる大物流システムが出来た。この地域は19世紀中ごろから21世紀の現在に至るまで世界経済の中心地である。
この入り口がニューヨークであり、世界最大の都市に成長したのは必然と言える。
(シカゴが永い間米国第二の都市であることや、ニューヨーク州の州都が、この物流の要にあたるオールバニであることも、そういつた背景がある。)

ここで、後背地を大きな湖として、河川を通じて海につながる場所が、身近にもある。そう、日本の大阪である。
ニューヨーク同様に、水運経済の発展とともに日本最大の商業都市に成長した。ただし時代はニューヨークより早く17世紀である。

下に両者の地図を並べて見たが、似ていないだろうか?
さしずめ、
大阪がニューヨークとすると、
琵琶湖が五大湖、
淀川がハドソン川、
大津がデトロイト、
京都がバッファロー、
シカゴが長浜、
と言う感じだろうか。



この琵琶湖―淀川経済圏は、瀬戸内海と繋がり古来から日本の中核を形成していた。大都市と、湖をかかえた広い後背地があるという点で、アメリカと日本に類似性があるのが面白い。

[参考記事]



2015年5月22日金曜日

大阪都構想が否決された理由は、高齢者でも南北格差でもなく、市民が市町村合併と受け取ったから!?

大阪都構想が住民投票で否決された理由について、今週に入っていろいろな解釈(推測)がされている。
出口調査の結果を用いて、70代や南部各区で反対が賛成を上回ったことから、高齢者が無料バスの削減を心配して反対に回ったとか、南部住民が豊かな北部から切り離されて行政サービスが低下することを懸念したからだといったものである。
これらを指して「シルバーデモクラシー」とか「大阪市の南北格差問題」という形で説明されているようだ。

高齢化率については以下の大阪市のサイトにわかりやすいマップがあったので、見てみてほしい。
確かに南部を中心とした周辺部が高齢化率が高く、反対票が多かった地域と合致する。
http://www.city.osaka.lg.jp/toshikeikaku/page/0000249886.html


南北格差については、別途マップを作ってみた。
こちらが大阪都構想で提示された5区の区割り。
(ピンクー北区、緑ー中央区、黄ー東区、オレンジー南区、青ー湾岸区)



経済格差の指標として、域内総生産額と税収で見てみる。これらを面積マップに置き換える。
 
(左から、人口、区内総生産額、税収額)
 
 
5区の区割りは人口を均等にすることを主眼に置いていて、経済力では北区と中央区に大きく偏っているのがわかる。特に税収の偏りが大きい。こういうマップが選挙前に出ていたら、もっと反対票が増えていたかもしれない。
 
しかし、果たして高齢者を中心とした大阪市民は行政サービスレベルが低下することが主な理由で反対したのだろうか?自分の地元で置き換えてみると、そんなこと(!?)より、「橋下氏が好き・嫌い」、「地域名称への愛着」のほうが大きいと思う。特に経済生産活動から離れている退職後の高齢者や専業主婦にとっては、役所の仕事の効率化・財政緊縮よりも、そういったことのほうが投票の際に大きなポイントになったのではないかという気がする。
 
橋下氏への好き嫌いは置いておいて、町の名称への愛着というのは、この手の選挙結果に大きく影響してきたといえる。自分の住んできた町の名称が消えるというのは住民に取っては一大事であり、特にライバルの隣町の名称が残って自分のところの名称が消えるとうのは我慢できないらしい。そこで生まれたのが全国で多発した「さくら市」「中央市」「湯梨浜町」などの意味不明(?)な名称をつけるか、巨大合併にして政令指定都市化して「区名」として旧街の名称を残すという方法であったように思う。長年仲が悪かった浦和市と大宮市が合併できたのは、政令市化して旧名称が残ったことと「さいたま市」というひらがな地名をつけたおかげであると思う。
(古くは北九州の合併も同じケース)
平成の大合併では、こういった妥協点がうまく見つからずに、小さい側の市町村が反対して合併・再編が流れたケースが非常に多かった。
 
ここからは推測になるが、反対した理由は区割りと名称を拙速につけてしまったことだと思う。
橋下氏としては都構想は行政組織の再編がメインテーマであったのだが、下手に区割りと名称を示してしまったので、住民は市町村合併と同じ地域名称の再編・区の合併と捉えてしまったのだろう。(特に政治に関心の薄い層ほどそうだった?)
 
ここで市町村合併の成功パターンを考えてみると、 人口・経済力の小さいほうの区のプライド(?)を保つように進めることであったと思う。具体的には
・区割りのパターンは示すときには、複数示してできるだけ明らかにしない。
・区の名称はA区、B区などとして合併決定後に住民投票と有識者会議で決める。
・経済力の小さいほうの住民がプライドを保てるような区割りにする。
 
大阪都構想の進め方は、これらのいずれのポイントも欠いてしまった。
 
3番目のものについては、ちょっと説明が必要だろう。町には昔からの「格」というのがあって、一般に城下町や古くから政治の拠点だった町が高く、商都や衛星都市は人口が多くても低くみられる。
そうすると人口が多い側と格が上の側のプライドが衝突して破談になる。
うまく区割りするには、「ここの町の一部にならなってもいい」という憧れや愛着の感情をうまく利用することだろう。
具体的には、大都市においては、郊外の人々は都心のターミナルに向かって移動することが多く、区域外であってもターミナル街には愛着や憧れがあることが多い。複数の都心があることと、この感情をうまく使って、鉄道の沿線区分で地域を分けるほうがうまくゆくと思う。
これを都心と周辺部で分けてしまうと、周辺部の横並びの地域が、「あの地域と一緒になるのは御免」とか「こちらに区役所がこないといやだ」といった争いが発生してうまくゆかない。
 
東京であれば、都心部と東西南北を分けるのでなく、新宿・池袋・渋谷・東京・上野・品川を起点とした6地域にして「都心+郊外」というパターンを守るようにするのが争いが起きにくいだろう。
昔から憧れていたターミナル街と一緒になるなら、仕方ないし嬉しい、という感情だ。
大阪についてはあまり詳しくないが、新大阪 - JR京都/阪急ゾーン、梅田-JR神戸/阪急阪神ゾーン、京橋-京阪ゾーン、天王寺-JR奈良/近鉄ゾーン、難波-南海ゾーン、などの区割りだろうか。
 
大阪都構想でも当初4パターンの区割りが示されていたようでそのうち7区分案の以下のパターンのものは、上記の論点からすると、今の5区案よりもベターだったように思える。

 

橋下氏としては、区割りや区名を示すことで分かりにくい「大阪都構想」というものを誰にでもわかりやすくする狙いがあったのだろうが、それが裏目に出しまったのではないか。
実際に、区割りについての不満は選挙前から上がっていたようで、都心部で都会的なイメージがあり既存の中心区の名前を継承した北区や中央区が賛成多数で、周辺区の合併になった東・南・湾岸区が反対多数になったという結果だった。

ちなみに、この7区案を先ほどと同様に人口・総生産・税収の面積マップで見てみると、以下のような感じになる。経済力の格差は5区案より抑えられる。


それにしても100年に一度の僅差の投票結果で逃したのは残念。コストを最小限に抑えて実施して、失敗したら元に戻せばいい、という割り切りで進めてほしかった。

[参考記事]
大阪都構想で問題になった大阪市の人口分布
大阪とニューヨークの類似点
文明の発祥の地 : エーゲ海と瀬戸内海


 

2015年5月18日月曜日

大阪都構想で懸案になった大阪市の人口分布

昨日、大阪都構想の住民投票が行われ、否決という結果がでて話題になっている。

そこで、大阪都構想に反対を投じた人は、大阪の南部に多かったということがわかり、「大阪の南北問題」を指摘する意見が出てきている(以下の記事の引用のように)。

「「大阪都構想住民投票」で浮き彫りになった大阪の「南北格差問題」」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20150518-00045813/

上記の記事では、通常の地図で区別に賛成多数の区と反対多数の区を色分けしてあるが、
いつものように人口面積地図でマッピングしてみた。
(緑-賛成多数の区、ピンク-反対多数の区)

こう見てみると、賛成多数の区で人口が大きいのは城東や淀川区くらいで、他の人口が多い区は南側に偏っていることがはっきりしてくる。
他の大都市でもそうだが、都市化が進んだ地域は夜間人口が減ってドーナツ化現象が進む。
(近年はタワーマンションの出現で緩和されてきているが)
変革を求める都構想支持層は北部の富裕層に多かったと思われ、橋下さんの選挙戦略としては南部の票田の支持を得る施策が重要だったということか。

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なお、都構想の反対意見として「大阪市域は大阪府の中で3割ほどしか人口がないので、府内での発言力が減少する」というものがあった。(東京は23区が900万、多摩地域が400万で大半が23区域)
また、橋下氏自身も、選挙後に「100年視点で大阪を見たときに、大阪は市域の拡大に失敗したのが問題だった。堺をなんとかしたかった」と発言したそうである。

以下は、大阪府全体の市町村別の人口面積マップだが、この地図を見るとそのことがよくわかる。
※ 地図の北部と南部がゆがんでいるのは、隣接県の市町村との接続のゆがみです


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確かに、堺を取り込めれば大阪府の4割程度に人口シェアは増えてきて、状況は大きく変わったのかもしれない。堺の市長選のときに橋下氏は国政に忙しくて維新派は負けてしまった。その失策があとまで尾を引いたのか。

なお、堺以外にも東大阪、枚方、豊中などの大きな市がまだあるため。大阪と堺を足しても過半数は超えない。
大阪市が南北に分かれて、文化的に近い旧摂津地域と一緒になって独立するというシナリオも面白いのかもしれない。大阪北部、枚方、豊中、高槻、吹田などが一緒になれば、大阪府の人口の4割くらいに達することになることも、上の地図からわかる。

[参考記事]
東京都の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)
日本の人口分布 市町村別 面積地図 関東地方版
大阪都構想が否決されたのは、高齢者でも南北格差でもなく、市民が市町村合併と受け取ったから!?
大阪とニューヨークの類似点
文明の発祥の地 : エーゲ海と瀬戸内海

2015年2月19日木曜日

日本の人口分布 市町村別 面積地図 北陸・中部版

日本の人口分布 市町村別 面積地図 北陸版 (富山、石川、福井)です。

 (クリックすると拡大)

北陸は金沢、富山、福井の3県庁所在地が目立ちます。飛騨・白山方面の人口が希薄なため、
日本海側に各市が張り出した形になります。
能登半島は小さいですね。富山県は西側に人口が偏っているのがわかります。

ここまでの信越、東海と北陸を合わせた中部地方は、こんな感じになります。
(富山、福井、石川、長野、新潟、静岡、愛知、岐阜の8県)


(クリックして拡大)

本来本州で最も幅広になっているはずの、フォッサマグナから伊那谷・天龍川の線が、日本アルプスの山岳部で人口希薄な地域でもっとも幅が狭い部分になってしまいます。
長野県と岐阜県の飛騨地方が人口密度が低いために、中央がつぶれて名古屋、金沢、浜松、静岡、豊橋などが極端に飛び出た星型になり、実際の地図とは大きく変わった形になってしまいます。
愛知県だけで中部地方全体の4割くらいの人口を占めているのも見て取れます。

[関連記事]
日本の人口分布 市町村別 面積地図 関東地方版

2015年2月15日日曜日

ラウンドアバウト交差点 東京初の円形交差点

ちょっと前に記事になったが、ヨーロッパなどでよく見られる円形交差点が日本でも認められるようになった。
試験的にいくつかの交差点が指定されたが、東京で唯一指定されたのが、多摩市聖蹟桜ヶ丘の交差点である。

これがその写真です。



標識を見てみると・・・


円形矢印3つの標識が見えます。これがラウンドアバウトの標識。

場所はこちらです(google mapから引用)。
京王線聖蹟桜ヶ丘駅と相模原線永山駅の中間あたりです。



以前はどうだったかというと、南側からのみ一時停止なしで入れ、のこりの方向からは一時停止になっていたような・・・実際のところ、ラウンドアバウトになって、南側からの侵入が一時停止になっただけで、あまり使い勝手は変わらない。すべての方向からの侵入が一時停止になって、回転方向(時計回り)が優先になったのだが、ぐるぐる回る物好きもいないので。

試験導入だろうからだろうが、半径も小さく交通量も少ないこの交差点ではあまりメリットはないようだ。

ここはたまにパトカーが取締をやってところなので、車で行く方は、ラウンドアバウトに気を取られて一時停止の標識を見落とさないように気を付けよう。

周辺は京王が高度成長期に高級住宅地として開発した閑静な住宅地で、ジブリ映画の「耳をすませば」のモデルになったところである。
京王本社のある聖蹟桜ヶ丘駅から、桜並木で有名な「いろは坂」と呼ばれるつづら折りになった坂道を上って20分くらいのところなので、興味のある人は電車でも散歩がてら訪ねてみてはいかがだろうか。
聖蹟桜ヶ丘の駅前交番の前にも耳をすませばの案内看板がある。

2015年1月28日水曜日

日本の人口分布(1150年面積地図、平安時代、源平の争い前夜)

1150年ごろの、旧国別の人口面積地図です。
(1マス=5000人)

1150年というと平安時代末期、藤原氏が没落し始め、源平の争いが活発化、平清盛が政治を握る直前の時期になります。


(クリックすると拡大)

他の時代と比べて特徴的な点は以下です。
・讃岐(香川)、志摩(三重の一部)が他の時代に比べてかなり大きい
・日本海側の北陸、山陰地方、出羽が大きい。特に北陸は東海に比べて大きくなっている。
・すでに関東地方が近畿よりも大きい。東北も九州並みに大きい。

この時代の経済的な中心は、機内、瀬戸内東部(讃岐や備州)、北九州、北陸、関東、東北だったことがわかります。

近世以前の物流手段が水運であったことは、
の記事でも述べたとおりである。

日本海側が太平洋側より栄えていたのは、大陸との交流があったというのもあるだろうが、
日本海側は対馬海流に流されても内海となっている日本海で国内のどこかにたどり着くが、
太平洋側や黒潮に流されると遠く太平洋の果てに行ってしまうため、当時の造船技術では海運にリスクがあり、太平洋側は陸運が中心だったためと思われます。

また、伊豆や相模が小国で、上総・下総・常陸、越前・越中、讃岐、豊前が大国であったことを考えると、
・頼朝の初期の挙兵が失敗したこと
・上総広常や千葉常胤の支援を得て頼朝は関東を平定できたこと
・常陸の佐竹が従わない間は西国に出兵できなかったこと
・木曽の義仲が東海ではなく雪の多い北陸経由で京都に攻め上ったこと
・福原(神戸)を追われた平家が、屋島(讃岐)を次の拠点としたこと
などの背景が見えてきて面白いです。

中世以前は関東はもともと半独立国のような気風があったと言われていますが、このマップを見ると関東が独立国家となりえる経済力があり、平将門のような反乱の素地があったこともわかります。

ちなみに、頼朝、義仲、平家、奥州藤原氏の4勢力の勢力圏は以下のようになります(1183年ごろ)。
(クリックして拡大)
藤原氏が若干落ちますが3勢力が経済的に拮抗しているのと、義仲の勢力がこれ以上伸びることは頼朝も看過できない状態になっていたことがわかります。

(関連記事)

2015年1月24日土曜日

日本の人口分布 市町村別 面積地図 東海地方版

市町村別人口の面積地図(東海地方 : 静岡、愛知、岐阜)です。

人口を面積で表した人口面積マップは、以下のルールで作成しています。

・1マス = 10,000人、10,000人単位で四捨五入
*クリックすると拡大
 
 
 
  • 隣接する長野、北陸の各県が小さいので、静岡が縦長に、愛知と岐阜が南西方向に大きく膨らんで歪んだ形になる。
 
  • 静岡は、富士川と大井川を境に、駿東・伊豆、駿河、遠江に分かれるが、3地域にバランスよく人口が張り付ている。政令市はない駿東・伊豆地域が以外に大きい。
 
  • 愛知は、名古屋、名古屋以外の尾張地域、三河地域で、やはり3等分される。以外と愛知県に占める名古屋市のシェアは大きくないのがわかる。
 
  • 岐阜は面積で広い地域を占める飛騨や北西部がほとんど存在感がなくなってしまう。中央の岐阜市が存在感が大きいが、静岡、愛知の都市と比べるとそれほど目立つわけではない。
 
[関連情報]
 
 

2015年1月8日木曜日

市町村別人口 面積地図 信越地域(新潟・長野)

市町村別人口 面積地図の信越地域版です。


(クリックして拡大)

こうやって見ると、長野県は市町村数が細かく分かれている(市町村合併が進まなかった)ことがわかる。
おそらく、山や森林で細かく生活圏が分断されているので、規模が小さいからと言って簡単に合併という話にならなかったのだろう。
軽井沢地域は観光客が多く有名な割には人口は少ない。付近の商業・観光施設は全部首都圏からの客ということなのだろう。

この地域ではやはり政令指定都市の新潟市の存在感が圧倒的に大きい。
長野は、北信(長野エリア)、東信(上田、佐久)、中信(松本、諏訪)、南信(伊那、飯田)がバランスよく並立している。
新潟は、下越(新潟以北)>中越(長岡付近)>上越(上越市付近)の人口分布になっている。
なお、新潟(越後)は、明治にはもっとも人口が多い都道府県であった。

[関連記事]


2014年11月17日月曜日

日本の人口分布 市町村別 面積地図 関東地方版

市町村別人口の面積地図(関東地方)です。


人口を面積で表した人口面積マップは、以下のルールで作成しています。

・1マス = 10,000人、10,000人単位で四捨五入。
・市区町村の隣接関係は極力維持。(隣り合う市町村が4つ以下の場合は基本的に全て接するように変形しています。5以上の場合、境界が長いほうから4つ残しています。過疎地域ではこれが守れないケースもありますが、極力損なわないようにしています)
・4,999人以下の町村は、マスがなくならないように切り上げで1マスに誇張しています。



[図をクリックすると拡大]

東北地方や中部地方への隣接を考えているため、東京が大きく東南側に張り出した形になっています。
人口規模が簡単にわかるので、例えば政令市である相模原が、世田谷区や山梨全県とあまり変わらないでしかないことや、政令市である相模原や千葉に準じる都市地域(藤沢~平塚、八王子・日野、高崎・前橋、市川~習志野)が結構周辺にあることが直ぐにわかります。

各県別の拡大版は以下です(バックナンバー)


人口面積地図に、主要環状道路をマッピングしてみると



[図をクリックすると拡大]

上図のような感じになりました。
環状道路は内側より外側の利用者が多いことを考慮すると、圏央道はちょっと外側により過ぎていてバランスが悪いことがわかります(関東の人口の2/3以上は圏央道の内側)。
16号のラインがちょうど関東の人口を半分にするあたりを走っています。
また、外環道の重要さや、首都圏西側には外環とR16の間にもう一本(さいたまから所沢、小平、府中、港北区を抜けるあたり)に環状道路が必要そうなこともわかります。
(このルートのうち横浜市内は、横浜北環状線として整備中であり実現予定です)。

関連記事

日本の人口分布 市町村別 面積地図 北陸・中部版
市町村ごとの所得の違いがわかる! 世帯当たり所得(東京都)









2014年11月10日月曜日

茨城県、栃木県、群馬県の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)

北関東3県 茨城県、栃木県、群馬県の市町村別 人口分布の面積地図です。



・群馬県は、高崎と前橋の2市で県人口の半分を占めている。
・北関東ではやはり宇都宮市の存在感が大きい。
・栃木と群馬にまたがるいわゆる両毛地区(伊勢崎、太田、足利、桐生、佐野、栃木、館林にいたる地域)をまとめるとかなりの人口規模になる。
・3県では茨城がやや優勢。茨城は水戸だけ、でなく日立、つくば、土浦、古河、ひたちなかなどにバランス良く分散。

2014年10月29日水曜日

千葉県の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)

千葉県の市町村別人口分布(面積地図)です。


かなり歪んでますが、隣接する東京が巨大なためです。
総武沿線3市(市川・船橋・習志野)を合わせると千葉市と同等規模になるのがわかります。
また、外房より内房側にかなり人口が寄っています。
東の先で、知名度がほとんどない旭、香取、匝瑳などが以外に存在感があります。

[参考情報]
神奈川県の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)
東京都の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)

2014年9月17日水曜日

日比谷線 虎の門新駅構想


ハフィントンポストから、以下の記事が発信された。

虎ノ門ヒルズ近くに日比谷線の新駅 東京都が構想

その記事のソースになっている
東京都長期ビジョン で、実際に。
以下の「都市づくりとの連携強化【虎ノ門地区】」のイメージとして、日比谷線に新駅を作ることが記述されている。

半年前に書いた「東京の地下鉄新駅の大予想」 で書いた通りの位置に、ぴったり予定されているようだ。

新虎通りのシャンゼリゼ化とあわせて、実現が楽しみ!、

2014年9月13日土曜日

埼玉県の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)

埼玉県の人口分布を市区町村別に面積地図にしたものです。












県庁所在地のさいたま市は実際にはかなり南寄りにあるのだが、人口マップにすると県の中央にどんと入ってくる形になる。

県南部(川口、草加、蕨、戸田)や県東南部(越谷、草加、三郷、八潮、吉川)あたりの合併計画があったが、実現すれば相模原市と同等かそれ以上の規模にはなり、政令都市の規模に達していた。

東上線沿線には、新座、和光、朝霞、志木、富士見、ふじみ野、三好などの小さな市町が並んでいるがこれらが合併すれば所沢や川越より大きな、川口に匹敵する40万都市になることがわかる。

ちなみに富士見市、ふじみ野市と似た市名が隣り合っているが、ふじみ野市はもともと上福岡市と大井町が合併してできたもので、これに富士見と三芳を加えた4市町での合併計画があったののが頓挫して、中途半端に合併したもので、富士見と上福岡・大井の3市町にまたがる位置に新しく作られた「ふじみ野」駅が、富士見が合併計画から脱退した後にも市名として残ってしまったので、こんな変な並びに落ち着いてしまったという経緯がある。

秩父市は旧秩父郡のほとんどが合併してできた巨大な市域をもつ市だが、人口面積地図にするととても縮んでしまうのがわかる。

[関連記事]
日本の人口分布 関東地方版 面積地図 市町村別
神奈川県の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)
東京都の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)

2014年8月20日水曜日

神奈川県の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)

神奈川県の市区町村別 人口分布 面積地図も作ってみました。(2013年)




今回の人口→面積マップは、以下のルールで作っています。
・1マス = 10,000人、10,000人単位で四捨五入。
・市区町村の隣接関係は極力維持。(隣り合う市町村が4つ以下の場合は基本的に全て接するように変形しています。5以上の場合、境界が長いほうから4つ残しています)
・4,999人以下の町村は、マスがなくならないように切り上げで1マスに誇張しています。

北東部の山岳地帯が上側に大きくゆがんでいるのは、隣の山梨県への接続を踏まえて作ってあるからです。

神奈川の場合、横浜の存在の大きさがよくわかります。川崎と合わせると神奈川の半分以上を占めてしまいます。

平成の大合併のころ、一時、「湘南市」の合併構想が持ち上がった時に、「神奈川県消滅論」というのが出てきましたが、それもこの地図を見るとよくわかります。
(湘南市=藤沢、茅ヶ崎、平塚あたりの合併構想。これができてしまうと、相模原を加えて、神奈川の人口の7割がたが政令指定都市に切り取られてしまうことになります。)

神奈川では、この3市を含めて、東海道本線沿いに人口が集中しているのがよくわかります。

・・・・・・・

ちなみに、前回の東京と並べると、こんな感じです。


横浜が大きいとはいっても、23区と比べると小さく、神奈川全県と23区が同じくらいなのがよくわかります。
あと、相模原は政令市とはいっても格下で、「湘南市」よりは小さいし、仮に八王子と日野が合併していたら、同じくらいの規模になっている感じです。実質的に一体化した町になっている町田と合わせて、政令市という感じでしょうか。

[関連記事]
   

2014年8月16日土曜日

東京都の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年) 

東京都の市区町村別の人口分布を面積地図にしました(2013年)


以下に23区に人口が偏っているかがわかります。
23区と多摩地区は面積比では多摩地区が少し大きいくらいだが、人口比では23区が2倍以上になっている。

・千代田区が非常に小さい
・山間部の奥多摩・檜原はほとんど存在感がなくなる。
・一番の大きいのは世田谷区で、88万人近い。(日本には88万人以下の政令指定都市もいくつかある)

・23区も東部よりは西部に人口がやや偏っている。

多摩地区の中心として賑わっている立川も、人口面では大したことなく、周辺市町を含めたとしても、八王子に比べるとかなり存在がまだまだ薄いです。

関連記事: 

神奈川県の人口分布 面積地図 (市区町村別,2013年)

2014年8月13日水曜日

韓国の朴大統領の反日政策に対する地政学的考察

昨今、日本国内では、朴政権の親中反日政策に対する批判が大きい。
しかしその理由の分析となると、「父が親日だったからそれを否定するためだ」とか「日本バッシングを行って韓国企業を優位にするため」とか「感情的だから」とか「もともと中国の冊封体制に慣れた国だから」とかの説明が上がっている。

しかし、仮にもエレクトロニクスや自動車といった先進的な製品を世界に大量に販売している先進経済国が取るには、納得感がない説明が多い。

冷静に考えてみると、韓国が親中路線を取るからと言って反日である必要性はなく、両方と仲良く付き合った方がメリットがあるに決まっている。
特に数年前まで韓流ブームで観光や音楽、ドラマなどが日本で広く受け入れられていたし、サムソンなどの大手メーカーも日本企業から基幹部品の調達を受けている。
極端な反日(特に一銭の特にもならない慰安婦問題)に固執するのは、妙である。

そこまでして、朴政権が反日にこだわるのは、かなり強い意志と戦略があると見た方が良い。

鍵は南北統一
その戦略とは、南北朝鮮の統一であろう。
私は政治家でも外交官でも国際的ビジネスマンでも軍事関係者でもないので、ただの憶測だが、
そう考えると妙に辻褄が合う。

韓国主導の南北朝鮮の統一に必要な要件は何か?言うまでもなく中国の支持(最低でも見過ごしてくれること)である。
しかし、対米の緩衝地帯である北朝鮮を失うことは中国が看過するはずがない。
そこで、韓国自らが「中国寄りの」緩衝地帯に名乗りを上げることで、北朝鮮の代わりになることを中国に納得させ、北朝鮮の後継者として見てもらおうということだろう。

本来であれば米軍を追い出して反米路線を掲げるのがよい。
しかしそれは中国に組み込まれ独立を失うリスクが大きい。
自由経済で独立繁栄を享受している今の韓国が、わざわざ共産中国の傘下に入る選択肢もない。

そこでどうするか? 反米の代わりにアメリカの忠実な同盟国である日本と手切れすることで、米国とは決定的な離反を避けながら、親中政策をとっているように見せかけているのだろう。

親日から反日へこれだけ急に舵を切ったのは、やはり北朝鮮情勢が危機に瀕していて、急いでいるからではないか。
いつ金正恩政権が倒れてもおかしくない状況で、最もありそうなシナリオは、北朝鮮有事の際の、中国軍による、中国人保護を口実とした北朝鮮への進駐であり、それに続く保護国化(最悪、延辺朝鮮自治区への併合)だろう。

そうすると、中国が倒れない限り、朝鮮半島北部は韓国に戻ってこないことになる。
残念ながら中国は経済も好調で政変などは当面起きそうにない。

米ロ冷戦の負の遺産
既に朝鮮半島が分断されてからすでに70年。ベルリンの壁が崩壊してから25年。
冷戦時代の分断国家だったドイツや東ヨーロッパ諸国、ベトナムなどは分断状況は解消されていて、冷戦時代の遺物が残っているのは朝鮮半島だけといってもよい。
金正恩政権が崩壊する機会を逃すと、分断状態が永遠に固定されてしまうかもしれない。今が何百年に一回の統一のチャンスである。そう考えれば、日本との関係など犠牲にしても痛くないと考えたのではないか。

韓国は中国と米国の間のこの綱渡りをなんとか成功させたいだろうが、うまく行くのか?
今は中国も日本を叩くことで得られるメリットが大きいので共同歩調を取っているように見えるが、韓国政府の腹のうちは承知の上で、その時がきたら、北朝鮮と引き換えに米軍の完全撤退と中国軍基地の北朝鮮エリアへの設置を要求して来るかもしれない。

韓国が保全したい領土
実は歴史上朝鮮の版図が一番広かったのが李氏朝鮮(中国は清朝)の時代であり、その前の新羅も高麗も、朝鮮半島のくびれの部分(平壌と元山を結んだ線、37度線のちょっと北)までしか支配できなかった。

                                 (以下、背景マップはgoogle mapより引用)

・前1世紀~2世紀の情勢


この当時が最も漢民族の勢力が朝鮮半島に伸びた時期で、後漢が楽浪郡ほか4郡を設置。
魏の時代には、まだ日本は卑弥呼の時代。

・7世紀の情勢


朝鮮民族の国家として、百済と新羅が成立し、高句麗と争う3国時代。一説には南部は大和朝廷の勢力家(任那)があったといわれる。
今中国と韓国の間で、中国の地方政権か朝鮮の国家かということで論争が起きている高句麗は、契丹、遼、金、清などと同じでツングース系(満州族と同族)の国家と考えられており、漢族でも朝鮮族でもない。

・8~9世紀の情勢

このころから満州族の国家が隆盛を極めるようになる。日本は奈良~平安時代。

・11~12世紀の情勢

モンゴル系の遼、満州族の金が東北地方を支配。

・13世紀の情勢

モンゴル帝国(元)が高麗を支配下に入れ、高麗からも日本への侵攻軍(元寇)が起こる。
日本は鎌倉時代後期。

・15世紀の情勢

李氏朝鮮が成立し、ほぼ現在の朝鮮の領域になる。
数百年ぶりに中国で漢民族の国(明)が成立。
日本は室町時代で、日明貿易が行われ、間もなく倭寇が活発化して朝鮮半島沿岸も浸食する。

・17~18世紀の情勢

中国が再び満州族の清にとって代わられる。日本は江戸時代に入り、鎖国環境下でも、長崎でオランダと主に朝鮮だけは貿易が続けられる。

・現在

19世紀末から20世紀、李氏朝鮮が倒れた後大韓帝国が短命政権として成立したが、まもなく日本に併合される。
第二次世界大戦後、ソ連軍進駐地域が北朝鮮として独立。分断状態が既に70年ちかく続いている。

朝鮮民族は、中国本土の帝国の傘下に入りながらも、したたかに国土を増やしてきたと考えらえる。
そういう意味では、李氏朝鮮の版図を引き継いだ現在の南北朝鮮の版図が対中国に対する最大エリアであり、これを守ることは重要な課題であろう。



2014年6月5日木曜日

電源のあるコーヒーショップ スターバックス JE新大阪メディオ店

電源のあるコーヒーショップ スターバックス JR新大阪メディオ店

新大阪は新幹線改札内にはスタバがあったが、新しく外にもできた。
正面口ロータリーに下りる階段の途中、2階にある。
(前、Danという大きな書店があったところ。書店がなくなったのは残念だが、スタバができたのはうれしい)

なんと朝6:30-から営業。店も新しくて広めで、仕事にもってこい。

http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=1224&search_condition=%E6%96%B0%E5%A4%A7%E9%98%AA&free_word=%E6%96%B0%E5%A4%A7%E9%98%AA&pref_code=&city=&store_type_3=&x=0&y=0



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