1D x 2D x 3D = 6D

地域情報と食と農、ITと3Dに関するよもやま話

2013年11月24日日曜日

123D catchのデータを3Dプリントしてみました


先日のメイカーフェア Maker faire 2013 でオートデスクブースの3Dフォトブースで撮影してもらった3Dスキャンデータを、DMMの3Dプリントサービスで、モデル化した。
3Dフォトブースは、原理は多数の(20枚くらい)の写真から幾何的解析を行なって、3D形状を逆算するもの。123D catch (autodesk)の無償アプリを使って写真をオートデスクのクラウドサービスにアップロードすると、10分ちょっとでサーフェス(面)モデルが生成されメールで送られてくる。大量の画像解析と計算処理が必要なのでクラウドならではのサービスだ。

処理した結果は、こんな感じ。

細かい部分は若干歪んだりしているが、まあまあの精度。

DMMで3Dプリントしたら、10日くらいでこんな感じで仕上がった。


カラーの精度は出にくく滲んだ感じになるが
遠目にはそっくりに見える
凄い!

今回は5cmくらいのモデルで五千円なりだったが、まだ試験サービス。
何が試験サービスかというと、オートデスクのサービスで送られてくるデータはサーフェスモデルで厚みがなく、そのままでは印刷出来ない。
これに厚みを与えるのが結構面倒なのだ。
今はメイカーフェア参加者限定お試しで、DMMが必要なデータ加工をやってくれた訳だ。
実際にはいろんなソフトを使いこなして自分でやらないといけない。

でも、多分一年もすればその辺の処理をするソフトも無償で出てくるでしょう。そうしたらデジカメ3Dスキャンがブームになるかも。


2013年11月17日日曜日

クラウドファンディング KickStarterを使ってみました -1

クラウドファンディングは2つの面から注目を集めています。

ひとつは、めずらしいガジェットが、クリエイターを応援しながら安価で手に入る購入予約サービスとして、一般のあたしいもの好きの人々に注目されています。

もうひとつは、アイデアはあるが開発の資金やマーケティングの手段がないクリエイターが、資金調達をして広告をする手段としてです。

そこで、まずは、利用者としてクラウドファンディングを使ってみることにしました。
使うのは、アメリカでもっともメジャーはクラウドファンディングサイト、「 Kick Starter (キックスターター)」です。 公開されているプロジェクトの数もダントツに多いです。

これが、やってみると、ふつうのWEBショップと同じような操作で簡単に投資(購入予約)ができてしまいました。

まずKickStarterのサイトを見ます。
公開中でスタッフオススメの案件などが表示されます。



いろいろな条件で検索できるので、お気に入りのプロジェクトを探してみましょう。
既にクローズしてしまったプロジェクトもたくさん表示されているので、まだ期限未到来でオープンされているものを検索してみましょう。



例えばこちらの3Dスキャナのプロジェクト。
27人が投資していて、現在5000ドルあまりが集まっています。
プロジェクトにはクローズの期限と目標額がありますので、まず確認しましょう。
(この出展者が、どのくらいの金額をいつまで集めようとしているのか)
目標投資額£5,000で、 期限はあと27日間あります。

その期限までに目標額が集まらなければ、プロジェクトは流れてしまいます。(流れるといっても、投資したお金は支払われずに終わりますので、損する心配はありません)
人気のあるものは、あっという間に目標額を達成してしまい、その後も期限まで投資が集まり続けます。目標額を100%達成してしまっているものは、流れる心配がないプロジェクトで安心して投資できます。
その場合「 Stretch Goal (ストレッチ・ゴール)が設定されることもあり、想定外に集まったお金で追加機能をつけたりカラーバリエーションが加わったりすることがあります。

投資額によって、見返り(リターン)が異なります。ページの右下に、○○$投資した場合は○○の特典があります、と記載されているので、それを見て投資額を決めます。
今回の場合は£5だとお礼のノベルティがとどいて、£119だと製品が届く(送料別)となっています。

安い特典の場合は、大体が寄付したい人に対するサンクスメールが来たりステッカーが来たりといった特典なので、予約注文を考えている人は、金額と特典の内容に注意してみて、きちんと「製品が届く」額の特典を確認しておきましょう。

きまったら、緑色の「Back this project」を押して、投資します。



次に金額を入れる画面がでてきますので、先ほど確認しておいた、ほしい特典がもらえる額より多い額を入力します。



プロジェクトが決まったら、ログインします。今回は初めてだったので、アカウントを新規登録します。


登録自体は、ログイン情報をきめてクレジットカード(投資額の引き下し元)の情報をいれるだけで、簡単です。


操作はこれだけ!あとは、経過を見守るのみです。


その後の経過は、また次の記事でご報告します。

関連記事
クラウドファンディングとスイカの共通点
デジタルファブリケーション、クラウドファンディング、リーンスタートアップ、 創業のための「新」三種の神器

2013年11月16日土曜日

電源のあるコーヒーショップ : スターバックス 渋谷マークシティー店

電源のあるコーヒーショップ : スターバックス 渋谷マークシティー店

http://www.starbucks.co.jp/store/search/detail.php?id=101

場所柄広くない店内だが、奥のほうに電源のある席がある(窓際)。
渋谷駅から近くて便利!


2013年11月13日水曜日

Surface Proの不便さを解消するカバー


Surface Proを買った方々、おそらくチルト角が急なのに使いにくさを感じてませんか?

デスクではいいのですが、カフェの低めのテーブルだと、上から覗き込む感じになって見にくい!

surface pro 2では多段階になつて問題が解決されるらしいが、もう買っちゃったし、、、

そこで、こんなのを買ってみました。

MS surface pro レザーケース (1,429) 安い

http://item.rakuten.co.jp/create-discover/win_surface_case_pu/

 

カバーがすべらないので、任意角で止められる。

(一応、マジックテープも着いている。)

インターフェース類は全部空いてます。

放熱孔はあるが小さいので、熱は籠るのがちょっと心配・・・。

厚さが倍くらいになるのが玉にキズですが、デザインもまあまあ。

お勧めです。

Surface Pro2では角度調節が2段階になるらしいが・・・。

Replicator Gを使って3Dプリンタ Replicator2に印刷してみた

[Replicator Gを使って3Dプリンタ Replicator2に印刷してみた]

Replicator2 で3Dプリントをしたかったので、操作が簡単そうなMakerwareをプリンティングソフトとして使おうとしたのだが、どうしてもうまく動作しない!
どうも、Windows 7や8の64bit版ではうまく動かないことがあるようだ・・・。

他に出力する方法はないのか・・・と調べたら、”replicatorG”というソフトがあるじゃないか! こちらで試してみた。

まずは、Makerbot社のHPにReplicatorGの概要が書いてある。
http://www.makerbot.com/support/replicatorg/documentation/usage/

Makerbotではなく、Thingiverseとうところが作ったソフトらしく、Replicator2のほか複数のプリンタに対応しているようだ。




上記ページの指示に従って、ReplicatorGのダウンロードページに飛ぶ。
http://replicat.org/download

とりあえず、“•Download ReplicatorG 0040 Installer for Windows”から、windows版を入手してみる。

ReplicatorGのHPの”install”ページをきちんと読みながら進める。
http://replicat.org/installation-windows

インストーラを起動すると、さっそく引っかかる。
どうやらスライサのソフトである”Python”をインストールしとかないといけないらしい。(Makerwareを入れたときにも、自動的にインストールされていたな、そういえば)

後から入れてもいいらしいが念のため先にPythonをインストールすることにする。
“Open Python download page in browser”と出てくるので、ボタンを押して、Pythonのダウンロードページに飛んで、インストールする。

http://www.python.org/getit/

自分は、“•Python 3.3.2 Windows X86-64 MSI Installer”というのを選んで、インストールしてみた。
とくに問題なくインストール完了。

そのまま、ReplicatorGのインストーラーに戻って、インストールを続ける。
Pythonのプログラムの場所が自動認識されると書いてあるが、確かにインストールされているのに、認識されなかった。あとで設定すればよいとも書いてあるので、無視して進める。

3-4回くらい“ドライバーを入れていいですか?”と赤い警告画面で確認してくるので、全て“Install”で進める。

“Completing the device drive installation wizard”と出てきて、ほっとする。

スタートメニューにこんな感じで入ってくるので、起動する。



まずはさっきスキップした、pythonのパスを設定する。
file > preferenceから、pythonのexeがあるフォルダを設定する。

まずは、確実に出力できそうなサンプルデータからやってみるか、と思い、File > Examplesの中で、シンプルそうな形を選ぶ。”3D_Knot.stl“を選んだ。
(こんな感じの形)

さあ、ここからが本番。
マニュアルの”Usage”を見ながら、進める。

まず、プリンタを選択するらしい。Machine > Replicator 2 を選択する。
 次にConnection > で、接続I/Fを選ぶらしい。デフォルトだとCom3とかCom4とか不明なインタフェースが出てくる。どうやらこの辺で、PCとReplicator2の機会をつながないといけないらしい。
Replicator2から引っ張ってきたUSBを、PCにつなぐと、Plug-ing-Playでドライバを探しに行く。PC内に見つからずMicrosoftのサイトを探しに行っている・・・とメッセージがでるので、“インストーラーに必要なドライバが入っていなかったのか?”と不安になる・・・。
しばらく待ったら、”Replicator2のドライバをインストールしています…“と出てきたので、これで動くのかと半信半疑でしばし待つと、”Com7を設定しました”と出てきた。
ドライバの認識が終わってから再度 Connection > を見ると、”Com7”が追加されている。



com7を選択。これでつながるのか?とマニュアルを見る。“接続されると、画面がグリーンになる”と書いてあるので見てみると、確かに”Machine replicator 2 ready”と、緑のメッセージ。どうやらきちんと接続されたらしい。一安心。


サンプルデータでレイアウトも変える必要がなさそうなので、そのまま次に行く。Toolpathを生成するらしい。 Gcode  >Generate で、Gcode作成する。
ダイアログが出てくるが、特にいじらなくて済みそうだ。そのままGenerate GCodeを押す。」
進捗バーが表示されて、待つこと6-7分。“Gcode”タブにGcodeが出力される。

ここまでできたらついに出力らしい。”build”ボタンを押せばいい、と書いてあるがどこにある?と思ったら、メニューの一番左の目立つところにあった。

押すとしばらくするとReplicator2が動き出した。あとは待つのみ・・・。

しばらくほおっておいてもどると、こんなのが印刷されていました。
4cm角くらいの形状だが、1時間ちょっとかかったらしい。


Makerwareと違って面倒くさそう・・・と思っていたが以外に簡単だった! 初めからこちらでやればよかった、と後悔。

関連記事:
123Dからレーザーカッターに出力してみました(2)
123Dからレーザーカッターに出力してみました(1)
123D catchのデータを3Dプリントしてみました
TEDx Tokyo 2014での3Dフォトブース


電源のあるコーヒーショップ 有楽町 プロント IL bar 東京国際フォーラム 店

プロント IL bar 東京国際フォーラム 店

落ち着いた店内。
奥の席に電源付きの席があり。
有楽町駅直結の地下

www.pronto.co.jp/shop/detail.php?shopid=205

2013年11月10日日曜日

食品の表示偽装

食品の表示偽装が問題になっている。一流ホテルや大手デパートなどが相次いで公表。

ここでは、当事者の問題はおいておいて、制度面の不備について着目したい。

実は、調理して提供する場合、原材料の表示義務はない。加工食品の裏面には、内容物の表示義務が細かく定められているが、調理して提供する場合はない。
(もちろん保健所などの許可はあり、衛生面で問題がないかはチェックされているが)。
だから、「景品表示法」という、一般的に不正競争を制限するような法律で間接的に違法性を問うしかなくなっている。

原産地をごまかしたり原料をごまかしたりして、高い価格をつけて料理を提供することが許されてしまうと、志を持って、手間暇かけて作った食物を無添加で調理して、健康によいおいしいものを提供しようとがんばっている人たちが浮かばれない。

消費者も、安いものにはそれなりの理由があることを理解して、賢くならないといけない。
270円の牛丼や100円のハンバーガーは、どうしてあの価格で提供できるのか?外食は原料費3割といわれるが、いくら大量につくったとしても、牛丼が90円で、ハンバーガーが30円で作れるものなのか、考える必要がある。
チェーン店の料理の多くは東南アジアの工場でレトルトなどに加工されて、店であっためて提供されるだけである。遺伝子組み換えの飼料を食べて抗生物質をたっぷり与えられて自然の状態よりもはるか短期間で成長した家畜を、現地工場で加工。固い肉もミンチにしてハンバーグにしたり、肉片にして固めなおして牛脂を注入すれば、柔らかいおいしい風味の料理にに変身してしまう。しかも原材料の表示事務もない。今回明らかになったのは、高級ホテルやデパートであってもそういった肉を「ステーキ肉」と称して使っているということだ。

高いものが安心とは限らないが、安いものは疑ってかかる必要がある。

添加物はコストを下げるために使われる。それらしい色をつけたりとろみをつけて本来長時間調理しないと出ないようなそれらしい見かけを作る。また量を増やしたり保存性を高めるのにも使われている。そうやって低コストで量を増やし見かけを整えたものに、人工的な風味をつけると、一見和本物とわからない「美味しい」料理ができあがる。
鼻をつまんで食べると物の味がわからなくなるのはよく知られているが、添加物をたくさん入れても風味を整えてしまえば分らない。

なお、加工食品で「ビタミンC」と表示があるものが多いが、多くの場合人工的に合成されたビタミンCであり、保存料として使われているものである。ビタミンCとあるからといって健康に良いものと考えると大間違い。

本物の原料で無添加でおいしいものを作ろうとすると、原価が上がり価格はとても高くなるので、利益を薄くせざるを得ない。
大手が、ごかまして安い原価のものを高い値段で売って、ぼろもうけをしているのでは、志のある中小企業や飲食店はかなうわけがない。
国には、良いものを作って提供しようと頑張っている人の努力が報われるようにして欲しい。
 

 食品添加物について詳しい知りたい方は、以下の本がおすすめ。(アフィリエイトみたいに本の宣伝じゃありませんよ)

 
こちらの本も面白い。巻末にはファーストフードの添加物についても記載がある。
マクドナルドが添加物たっぷりなのは予想内だが、食材へのこだわりイメージがあるモスバーガーも似たり寄ったりということがわかって、がっかりする。

2013年11月6日水曜日

Maker Faire 2013 (メイカーフェア2013 )が大盛況! 若者が担うメイカームーブメント

メイカーフェア2013に参加。大変な盛況だ。

出店者は、個人や若者のの団体などが多い。ガジェット、電気関係、ファブリックなど。3Dプリンターやデジタル加工関係も多い。

最近の展示会というとどこもマンネリ化して閑散としているのに慣れていたが、ここは違って、参加者の熱気が感じられる。
朝も行列して入場する人が100人くらいおり、お目当てのブースに直行。

親子やカップルが多いのもの新鮮。子供が目を輝かせて、いろいろな展示物をみている。
高校生が3Dプリンタをみて値段を聞いてきたので、ここに置いてあるのは20万くらいと説明したら、「部費で買っちゃおうか、でもCNCもほしいしな」といっていたのにびっくり。どんな高校だろうか。
しかしそれくらいの費用になると、学校でも購入できる。結構、工学系の学校が購入したというはなしはきく。
ロボットコンテストなどから脈々と続いてきた若者によるものづくりの流れが、コスト的にも本格的なものが作れるようになったという意味で、非常に大きい。

終了後の出展者の交流会も、若い人が大勢。K大やT大の生徒がリーダーシップをとって団体を運営している。世の中が変わりつつあることを実感。

マスコミは、3Dプリンタを中心に取り上げている。3Dプリンターが一般の人々にも馴染みがでてきたという視点。

Wired
http://wired.jp/2013/11/01/autodesk-123d/
ワールドビジネスサテライト ← 取材に来ました。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_53396

それも大きなトレンドだが、モノづくりの新しい担い手がその裏で増えつつあることのほうが、実は大きな意義あると思う。


 

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