ついてにいろんな情報を見てしまうのは、好きで見てるんだから、それが減ったことをメリットみたいに話すのも無理がある。要は、そういったことまで言わないと、Apple Watchをほめにくいということだろう。
● どんなウエアラブルでも画面は見にくい
Apple Watchを出荷開始初日の4/24に入手して、1か月ちょっと使ってわかったけど、画面が見にくい。腕時計を見る操作というのは手首を上げてひねらなければならず、以外と不自然な動作であったことを改めて思い出した。
この無理な操作をするんだったら、ポケットからiPhone出しても同じ。
考えてみると、腕時計にかかわらずウェアラブルはどこに付けても画面が確認しにくい。
身体のどこかで、ほどんど動作をせずに視線を変えるだけの見やすい場所は、唯一、手のひらと手首の内側しかない。だから、iWatchがiPhoneより見やすくなるには、(女性のように)内側につけてもかっこいいデザインにして、しかもその習慣を男性に浸透させないといけない。
かなり高いハードルに思える。
これが無理とすると、スマートフォンの外部ビューアーのような位置づけの現在のApple Watchのコンセプトは、定着せず成り立たないということになるだろう。残念ながら。
またここから予測されるウエアラブルの未来は、
1)既に複数のニッチメーカーから出てきている、スマホでは不向きな用途に特化したスポーツやヘルスチェック用途
2)ドコモのドコッチのような見守り・追跡系の用途。
1)と2)のいずれも、画面よりはセンサーと記録を重視している。つまり視覚に依存せず情報を見たり指示を出せる仕様だ。あとは、
3)Google glassのように、現在の視界にシームレスに情報を提供するもの。こちらは視覚重視のウエアラブル。
というところに行き着くと思われる。これらはApple Watch以前から先行製品が出ていたものである。
このあたりは永江一石氏がブログ「More Access, More fun」の過去のブログ記事で、
Apple Watch発売のかなり以前から予測されており、さすがと思う。
●Apple Watchの生き残る道
結局、Apple Watchは、ウエアラブルの発達の過程で生まれた異端児であり、最終的にはこれまで予測されてきた用途に集約され、iPadがタブレットを切り開いたような新しい世界を作るには至らないのだろう。
もう一つ、Apple Watchが生き残るとすると、iPad/3G/LTE対応版と同じように単独のデバイスとして完全な通信機能として動く場合だろう。
わたしも過去にそうだったが、非iPhoneユーザー(Android / Windows / ガラケー)が、Appleのデバイスを持ちたいというニーズは大きい。スマホとはちょっと違ったことができる2代目の通信デバイスということであれば、大いにニーズはある気がする。
現在のApple WatchはiPhoneが母艦としてないと機能せず、完全にiPhoneユーザー向けのデバイスなのだが、それよりもAndroidを始めとした非Appleユーザーに、2台目のデバイスとして販売するほうが本命と思える。
もしかしたら、Appleのことだから、そんなことは百も承知で、最初の捨石と割り切って初代Apple Watchを売り出したのだろう。
ちなみに、私はというと、現在のApple Watchに失望しているかというとそうでもない。
カジュアルでおしゃれな腕時計としては非常によくできているので、気に入って使っている。
1万、2万でG-shockやSwatchを買っていたような私のような層が、カジュアルで高級感があるけど古臭くないデザインの腕時計を5万くらいで買いたい、というニーズは確かにあって、Apple Watchはそれにぴったりである。
(アウトドアではなく、都会生活でのカジュアルシーンに似合う腕時計という位置づけである)
ただ、それはあくまでもファッションとしての用途なので、ウエアラブルの将来とはならないのである。
[参考記事]
Apple Watchで使えるアプリ!?
Apple Watchのバッテリーの持ち
Apple Watchの使い方
Apple Watchへのアプリのインストール方法
0 件のコメント:
コメントを投稿