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地域情報と食と農、ITと3Dに関するよもやま話

2012年8月16日木曜日

コラム: 国力と企業力

国力の伝統的な指標として、以下の方程式がある。

国力=((基本指標:人口+領土)+経済力+軍事力)×(戦略目的+国家意思)

アメリカのレイ・クライン教授という人が提唱したものらしいが、うまく捉えていると感心してしまう。
特に後半の戦略目的+国家意思の和が、積として国の属性にかかってくるところなどは、本質を捉えている。

経済力や軍事力の小さいイスラエル、昔のリビア、イラン、今の北朝鮮、そこまで行かなくてもイギリス、フランスなども大きな力を奮っている。
あるいは国のないパレスチナやユダヤ人、イスラム教徒の一部などにも当てはまるのではないかと思う。
日本は、戦略目的も国家意思も希薄なため、いくら軍事予算をつぎ込んで経済大国になっても、周辺諸国からなめられっぱなしである。

ところで、この方程式、企業力を表すのにも全く同じことが言えると思う。

企業力=((有形資産+無形資産)+利益+社員数)×(戦略目標+企業理念)
と考えてみたらどうだろうか。

つまり、(3つの経営資源:モノ+カネ+ヒト)×(戦略+理念)ということである。

有形資産は、保有設備など生産力を表す。
無益資産は、ブランドや顧客ベースの数などを表し、売上高やマーケットシェアを指標としてもいいだろう。

利益は、キャッシュフローや資金調達力と考えてもよい。

社員数は、業界によっては、代理店網も合わせた営業力とおきかえてもいいだろう。

いずれにしても、ここでも戦略+理念の和が、積としてかかってくることがポイントである。

市場に訴えかける理念を掲げて、正しい戦略をとって戦えば、中小企業でも限られた経営資源の力を数倍にも引き出して、大企業と渡り合えるということを表すことができると思う。





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