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2014年1月26日日曜日

PCメーカーに止めを刺すDropbox

皆さんはクラウドストレージ、お使いだろうか?
お使いの方は結構多いのではないかと思う。
この、クラウドストレージで最も使われているのが「dropbox」。

最近、このdropboxを初めとするクラウドストレージが、PCを終焉に導くのではないかと思えてきた。
dropboxをお使いの方は、最初は大容量データの受け渡しのために使い始めた人が多いのではないだろうか?
でも、使い慣れてくると、だんだんと「最初からdropbox内でつくってしまう」データが増えてきているのではないだろうか。
そして、最後には、全データをdropboxに置くようになってしまう。
(私も今この段階だ)。
何故か?
 
dropboxはローカルPCとクラウドストレージの間を常時同期してくれるので、dropbox同期フォルダにデータを入れておけば、サーバに自動的にコピーができる。
それは、他のPCやモバイルデバイスから何の手間もなくアクセスできる。
そうなると、セキュリティ面を心配しない限りは、もはや通常のローカルフォルダにデータを保存する意味は無くなってしまう。
そして、PCを買い換える時に、ふと気づくのが、これまでPCを買い換えた時はハードディスクに一度データをコピーして、新しいPCにコピーし直していたが、どうせコピーするなら最初からdropboxにコピーしてしまえば、手間が省ける、ということだ。
一度dropboxに全データをコピーしてしまうと、もはや馬鹿らしくてそれ以外のフォルダにはデータを入れなくなってしまう。

皆さんも、大事なデータがディスクの故障などで復旧できなくなった経験が一度や二度あるのではないだろうか。一度そういう体験をすると、ハードディスクにマメにバックアップコピーを取るようになるが、この手間がまた結構面倒だし、ハードディスクも大容量のものが必要でお金がかかる。更に一回バックアップしても、ハードディスクが壊れたら。。。と心配になり、二つのバックアップを取ったりDVDにアーカイブする人も多いのではないだろうか。
dropboxはこの面倒なバックアップ作業を日々の同期で自動的にやってしまうのが画期的である。実はモバイルアクセスができることよりも、ハードディスクへのバックアップ地獄から解放されるメリットのほうが、非常に大きいと思う。

また、ITの進化という面からdropboxを見てみると、誕生以来なんらかの形でハードに縛られていたデータが、とうとうPC本体と分離したといえる。
(以前もデータはメディアに保存すれば分離はできたが、コピーや復旧の手間を考えると、日々の大事なデータは自分のPCに縛られていたはずだ。)

ユーザーは、大切なデータが常にPCに入っていたので、PCを貴重なものとして扱ってきたが、データは全てクラウドにあって、PCだろうがタブレットだろうがMacだろうが、端末はTPOに応じて自由に選んで使う、となるとPCはただの出入力デバイスになりさがる。
「コンピュータ、ソフトなければただの箱」という言葉があったが、「コンピュータ、データなければただのタッチパネル」という時代になったといえる。
当然、端末はなんでも良くなり価格が下がり、多くのPCメーカーは生き残れなくなる。
PCメーカーはもちろん、microsoftに引導を渡したのは、GoogleやAppleではなくてdropboxだったと、後世語られるようになるかもしれない。




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